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プログラム
【公演詳細情報】
演劇ユニット レトリア 第1回公演『グリーンレーザーの窓の下』
ねえ、先生。 僕、戦争なんて好きじゃないですよ
要塞の防火窓の教室の、蛍光灯の青白い光にじっと身をひそめていればいい。
そう思っていた幹部候補兵のササは亡霊となった未来の自分たちの隊列を目撃して一
従順なんかじゃない。寄宿舎の少年の飼いならせない疼きと戸惑いを瑞々しく描く、ガラスのような従軍記。
火よ、亡霊の少年よ。お前は誰だ。
授業は気もそぞろに、 資料集をぱらぱらとめくってみつけた真っ赤な曳光弾が飛び交う
95年前の戦争の写真。
思わず、「綺麗だ」と呟いて怒られたことがありましたね。 でも、今でもそう思いますよ、僕。
勉強机から見る窓の外では、緑のレーザー煌めいて星のように流れています。
Y-23区で他人事なのは、分厚いコンクリートにいるからなのかな。
ベッドで目を閉じるとき、何度も唱えています。大丈夫。銃は壁に立てかけた。
ゲートルはベッドの下。枕より5cm左。大丈夫、暗闇でも手に取れる。
けれど、非常訓練の掛け声に意地悪な教官が、「着替え急げ」と懐中電灯を
振り回せば、あわてて手をのばした先でただの空気を掴んでいます。
「装備完了、広場に向かいます。」
優等生のハヅルがこれ見よがしに走ってゆけば、待ってくれたら誰も怒られないのにと苛立って、
でもビリにだけはなりたくないと、
半泣きでゲートル探して、広場に走って喘ぎながら、 ちっぽけなプライドしか僕にはないって気づく...。
ジャコがまだ来ていないのに安心して、
ねえ、先生。やっぱり好きじゃないですよ。
出演者
小峰千采
長森要
和愛
東井飛雅
山谷幸仁
初鹿野海雄(五十音順)
お問い合わせ先
その他のお問い合わせ先:retliearetliea@gmail.com
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