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プログラム
新刊『いまこそ聴きたい孤高の響き~僕が出会ったアメリカ実験作曲家たち』(字像舎)刊行記念イベントです。
著者で作曲家の藤枝守の代表作は植物の電位変化データをもとにした作曲シリーズ《植物文様》ですが、こうした作曲方法を採るようになった原点を辿ると、1980年代にアメリカへ留学した際に出会った実験音楽の作曲家たちに行き着きます。彼らが探究した音楽の世界、思想、作曲法は一人一人違いますが、孤高〈マーヴェリック〉であるという共通のキーワードがあります。本書は主流に流されないマーヴェリックな実験作曲家たちの肖像を、藤枝守の体験と視点を通して精緻に綴った貴重な一冊となっています。
本イベントでは、著者と長年交流があり、本書の解説を執筆した岡山PEPPERLANDの能勢伊勢雄氏と、幼少期からアメリカ実験音楽に注目していた放送史研究者でラジオディレクターの川崎隆章氏それぞれと対談し、アメリカ実験音楽が時代と社会にもたらした影響と、彼らが指し示したマーベリックの意味を問い直します。
◆本書で紹介する17人のアメリカ実験作曲家は次のとおり
ジョン・ケージ/ハリー・パーチ/ルー・ハリソン/モートン・フェルドマン/テリー・ライリー/ポーリン・オリヴェロス/デヴィッド・ダン/ロバート・アシュリー/コンロン・ナンカロウ/ピーター・ガーランド/ジョン・ゾーン/ダニエル・レンツ/ハロルド・バッド/フィリップ・グラス/アルヴィン・ルシエ/グレン・ブランカ/ジェームズ・テニー
【著作情報】
新刊『いまこそ聴きたい孤高〈マーヴェリック〉の響き~僕が出会ったアメリカ実験作曲家たち』(字像舎)
著者:藤枝守(作曲家)
版元:字像舎
2024年10月中旬
Amazon 電子書籍・ペーパーバック
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DJR7J6Y7?ref_=pe_93986420_775043100
【プログラム】Zoomウェビナー ※アーカイブ配信あり
15:00~15:15 オープニング
15:15~16:00 能勢伊勢雄 × 藤枝守
16:00~16:45 能勢伊勢雄 × 川崎隆章 × 藤枝守
16:45~17:00 質問タイム
時間は目安です。
〜オンライン配信はここまで〜
※会場参加はこちらから→ https://teket.jp/12126/42366
〈出演者紹介〉
◎藤枝 守(ふじえだ・まもる) 作曲家
作曲を湯浅譲二やモートン・フェルドマンらに師事。植物の電位変化データに基づく《植物文様》シリーズを展開。著書に『[増補]響きの考古学』、『響きの生態系』など。CDとしてはアメリカのTZADIKから《The Night Chant》など3枚のアルバムがリリース。サラ・ケイヒルのピアノによる2枚組CD《Patterns of Plants》(Pinna Records)が2015年度のニューヨーク・タイムズ紙の推薦盤となる。《ルネサンスの植物文様》や《ガムラン曼荼羅》のアルバムが「レコード芸術」誌の準特選盤となる。最近のアルバムでは、28年ぶりに復刻された《エコロジカル・プラントロン》、高橋悠治との《「電脳カフェ」のための音楽》。
発酵音響による《甕の音なひ》や博多織の機音による《織・曼荼羅》、創作神楽《冬至にうたう阿知女作法》、モノオペラ《八雲の向日葵》、現代神楽「玉垂」などの舞台作品を手がける。2018年に《台湾茶の植物文様》(台湾大学アーティスト・レジデンス・プロジェクト)を発表。最近では「両界ガムラン曼荼羅」(自由学園明日館)、《ピアノとガムランのためのコンチェルトno.2》の初演(サントリー芸術財団委嘱)、「Patterns of Plants」(メルボルンASTRAシリーズ)が開催された。
《オーケストラの修辞学》で第5回入野賞。第7回日本現代藝術奨励賞。アメリカ大使館主催の現代音楽祭「インターリンク」の音楽ディレクターやアメリカ大使館助成による「パシフィック・クロッシング」音楽祭の音楽監督をつとめる。現在、喜界島サンゴ礁科学研究所特別研究員としてサンゴ骨格の水中録音による音響映像作品《珊瑚文様》を制作。2020年まで九州大学大学院芸術研究院教授。九州大学名誉教授。Ph.D. in Music (University of California, San Diego) 。
◎能勢伊勢雄(のせ・いせお) PEPPERLAND主宰・写真家・美術展企画・Phenomena師範
1947年生まれ。山﨑治雄氏に師事した写真家。Live House PEPPERLAND(岡山)を1974年にオープン。松岡正剛氏が編集したオブジェ・マガジン『遊』に参画し執筆、阿木譲編集の『ロック・マガジン』の編集やライターを務めた。◆美術展企画=『龍の國・尾道-その象徴と造形』(尾道市立美術館開館20周年記念展)監修、『X-COLOR グラフィティ in Japan』展(水戸芸術館)、『スペクタル能勢伊勢雄 1968-2004』(2004年 岡山・倉敷市連携文化事業)、『OPAM×能勢伊勢雄 シアター・イン・ミュージアム』(2016年 大分県立美術館)等。◆講座=アートフェスタ那須『山のシューレ』講師、九州大学大学院『リベラルアーツ講座』等。◆写真=『能勢伊勢雄写真展「PORTOGRAPH」』展(Photographers’Gallery企画)、『能勢伊勢雄写真展』(奈義町現代美術館)等。◆映画=1994年、水戸芸術館で開催された「ジョン・ケージ展」にて8作品上映、1995年山形国際ドキュメンタリー映画祭の“日本ドキュメンタリー映画の格闘-70年代”部門に『共同性の地平を求めて』撰出上映。◆書籍=2013年『新・音楽の解読』(disk union社)、2014年写真集『ISEO NOSE: MORPHOLOGY 能 勢伊勢雄 : 形態学』(赤々舎)を刊行するなど、著作・評論等多数。2018年福武教育文化振興財団より「福武文化賞」 を受賞。慶應義塾大学アート・センター収蔵作家。岡山遊会主宰。イシス編集学校師範
◎川崎隆章(かわさき・たかゆき) ラジオディレクター・放送史研究者・演芸プロデューサー
1964年大阪府箕面市生まれ。千葉県立君津高等学校卒。1995年よりマルチメディア番組の企画制作に従事。1999年、落語専門CD/DVDレーベル「ワザオギ」設立。2000年『編集の国ISIS』設立に参与。著書『まぼろしの大阪テレビ~1000日の空中博覧会~』(東方出版)。ラジオ特別番組『軍属ラジオ』(制作・文化放送、ギャラクシー賞大賞、民間放送連盟賞大賞受賞)にリサーチャーとして参与。東京操体フォーラム相談役。アジア放送研究会理事。イシス編集学校師範、九天玄氣組組員
出演者
藤枝守(作曲家)
能勢伊勢雄(PEPPERLAND主宰)
川崎隆章(ラジオディレクター・放送史研究者)
みどころ
アメリカ実験音楽の作曲家と交流した藤枝守さんが語る「実験音楽」の魅力を、二人のゲストと対談スタイルで深掘りします。岡山のライブハウス・PEPPERLANDの能勢伊勢雄さんは本書の解説で〈この著作に登場する現代音楽家たちは、音楽の根底にある「響き」を追求し、音楽を「更新」しようとするものたちである〉としたうえで、〈現代の音楽シーンで活躍しているミュージシャンにこそ向かいあっていただきたいエッセンスが詰まっている〉と指摘しています。一方、ラジオディレクターで放送史研究者の川崎隆章さんは幼少期からアメリカ実験音楽を好んで聴いており、視聴者目線、また放送業界の一人として改めてアメリカ実験音楽を見つめ直します。
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字像舎メールアドレス zizo@hyoutanza.net
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