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プログラム
研究発表者: 後藤育慧 (ピアノ)助演:辻貴子 (ピアノ)
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080より
研究発表: 尾崎有飛 (ピアノ)助演: 上野優子 (ピアノ)
M.ラヴェル:ダフニスとクロエ 第2組曲(L.ガルバン編)
M.ラヴェル:序奏とアレグロ(M.ラヴェル編)
研究発表者: 渡辺友梨香 (ピアノ)
共演: ジェラール・プーレ (ヴァイオリン)/島根 朋史 (チェロ)
F.メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番
出演者
後藤 育慧(講師)ピアノ
国内外でリサイタル、ピアノ指導法講座、コンクール審査を行う。イタリアでは夏の音楽祭に招かれ2005年、06年にソロとデュオのリサイタル。15年夏フィンランド<シベリウス生誕150年記念音楽祭>に出演。16年2月ベルリンにてシューベルト『冬の旅』をR.コラー氏(バスバリトン・スイス在住)と共演。古典調律による数回のバッハソロリサイタルシリーズ、16年『ゴルトベルク変奏曲』、23年『フーガの技法』(2台ピアノ編・第1〜7番)を演奏。今回はそれに継ぐ試演となる。
研究発表の意図・目的
2023年に次ぐ研究発表。前回は基本楽想(第1番~第7番)を演奏したが、今回は続く6曲を演奏したい。版により番号が異なるため以下に列記。(BWVの番号はBaerenreiter版)
①BWV1080/8 三重のフーガ(3声)
②BWV1080/9 12度の二重対位法における二重フーガ(4声)
③BWV1080/10 10度の二重対位法における二重フーガ(4声)
④BWV1080/11 三重(四重)フーガ(4声)
⑤⑥BWV1080/12(ab) Klaus Hofmannによる2台チェンバロのための編曲(4声)
演奏形態の指示がない作品であるが 近年ではソロで演奏されることもある。しかし、ソロでは窮屈になる響きを できる限り美しく、立体的に響かせるために、2台ピアノでの演奏の可能性を探る。特に、Baerenreiter版にAnhangとして附録されているクラウス・ホフマンによる2台チェンバロのための編曲も興味深いので試奏したい。
辻 貴子(附属音楽・バレエ教室講師)ピアノ
昭和音楽大学附属音楽・バレエ教室講師。後藤育慧に師事し現在に至る。丸越楽器(千葉)ピアノコンクール審査員、マスタークラスを毎年務める。スペイン音楽を中心に上原由記音氏に師事し、アリシア・デ・ラローチャのバルセロナにおける講習会に参加。日本スペインピアノ音楽学会会員としての演奏活動の他、附属音楽教室や指導法講座にて研究発表も続けている。
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尾崎 有飛(専任講師)ピアノ
ハノーファー音楽演劇メディア大学卒業、同ソリスト課程修了。ドイツ国家演奏家資格取得。エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール(ドイツ)第1位、ピティナ・ピアノ・コンペティション特級グランプリ他、浜松国際ピアノコンクール等のコンクールで受賞。バーデン=バーデン・フィルハーモニー(ドイツ)、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団等と共演。ドイツ、イタリア、イギリス、オーストリア、日本各地でのソロリサイタルやピアノデュオ、室内楽で活動。現在、昭和音楽大学専任講師、Sony CSLピアノアカデミー講師。
研究発表の意図・目的
モーリス・ラヴェルの多くのピアノ曲は作曲者自身によって管弦楽へ編曲されており、同じ作品であっても異なる色彩や印象を味わえることが特色の一つといえる。特に「高雅で感傷的なワルツ」や「マ・メール・ロワ」のようにバレエ音楽へと発展させた例もあることから、ラヴェルの作品全体の研究はピアニストにとって不可欠である。ピアノで管弦楽作品を演奏する意義のひとつとして、オーケストラの音響上影になやすい細部がピアノの明瞭な発音と単一の音質によって浮き彫りになり、和声進行や音列などの内在する作曲技法をより直感的に聴覚で捉えられる点があげられる。本研究では上述とは逆の順序を辿った作品、つまり当初バレエ音楽として作曲された「ダフニスとクロエ」の第2組曲と、室内協奏曲ともいえる「序奏とアレグロ」のそれぞれ2台ピアノ編曲版を取り上げ、ピアノによるラヴェル作品の表現の新たな可能性を探求する機会とする。
上野 優子(専任講師)ピアノ
桐朋女子高等学校音楽科、イモラ国際ピアノアカデミー(伊)、パリ・エコールノルマル音楽院卒業。浜松国際ピアノアカデミーコンクール、フンメル国際ピアノコンクール等入賞。スロヴァキアフィル、日フィル等と共演。イタリア国営テレビRAI3、スロヴァキアFM、NHK-FM等出演。第42回ピティナ・ピアノコンペティション特別指導者賞、第24回・第25回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA指導者賞を受賞。日本アレンスキー協会運営委員、日本ピアノ教育連盟(JPTA)中央運営委員・国際部、日本・ロシア音楽家協会運営委員。全日本ピアノ指導者協会、日本演奏連盟、日本ショパン協会各正会員。
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渡辺友梨香(研究員)ピアノ
東京藝術大学卒業、同大学院修了。ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール、ベヒシュタイン室内楽コンクール、長江杯国際音楽コンクールアンサンブル部門などにて、いずれも最高位受賞。ソリストとしてこれまでに、セントラル愛知交響楽団、愛知室内オーケストラと共演。サントリー室内楽アカデミー第7期フェロー。現在、昭和音楽大学(管・弦・打楽器コース)伴奏研究員を務める。
研究発表の意図・目的
フェリックス・メンデルスゾーン《ピアノ三重奏曲 第2番》は、第1番に比べて演奏機会こそ少ないものの、ドラマティックな展開と精神的な深みを兼ね備えた傑作である。終楽章においては、ルター派の賛美歌や16世紀のジュネーヴ詩篇に基づく旋律が引用され、作品全体に宗教的情感をもたらしている。本発表では、この作品をいかに音として描き出すかを実演を通して探るとともに、技巧的なピアノパートと弦楽器との緻密なアンサンブルを検討し、ピアノトリオという編成の表現可能性についても考察する機会としたい。
ジェラール・プーレ(客員教授)ヴァイオリン
フランスの至宝。85歳を超えた今も現役の巨匠ヴァイオリニストであり偉大な教育者。11歳でパリ国立高等音楽院に入学し2年後に首席卒業。18歳でパガニーニ国際コンクール優勝。H・シェリング等の巨匠に師事。パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団等、共演したオーケストラは枚挙に暇がなく、世界中で活躍。審査員(長)として数々の国際コンクールにも招かれる。長年教授を務めたパリ国立高等音楽院後、パリ市立音楽院、エコール・ノルマル音楽院で教鞭を執り、2005~09年東京藝術大学客員教授・招聘教授を務めた。70枚以上のCD(LP)をリリース。1995年にフランス芸術文化勲章 及び1999年に文化功労賞を受賞。2019年5月にフランス文化省から、フランス芸術文化勲章の最高位コマンドールを叙勲。 2010年から現在、昭和音楽大学客員教授。
島根 朋史(講師)チェロ
博士(音楽・チェロ)。古今のチェロとガンバを操る三刀流奏者。東京藝術大学にて博士号を取得。同声会賞、大学院アカンサス音楽賞受賞。パリ・サティ音楽院修了。古楽オーケストラLa Musica Collana首席、サブディレクター。バッハ・コレギウム・ジャパン等メンバー。2枚のソロCD、訳・校訂の著書『デュポール:チェロ奏法と21の練習曲』(音楽之友社)がある。現在、昭和音楽大学講師、同大学ピリオド音楽研究所所員。近年は国内外数々のコンクール審査員を務める。
お問い合わせ先
メールアドレス:ticket@tosei-showa-music.ac.jp
電話番号:0449539865
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