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プログラム
第一部 記念シンポジウム
「色を 音を いのちを いただく」
── 自然との対話的創造を探る
中村桂子(生命誌研究者)
橘 政愛(打楽器奏者)
志村昌司(アトリエシムラ代表)
佐藤岳晶(作曲家)
&
演奏〈自然素材からの音世界〉 橘 政愛
第二部 女声合唱団 和奏 コンサート
ピアノ 石井里乃
・おお、かくも偉大な奇蹟
H.ビンゲン
・聖霊によりて (ミサ曲ロ短調 BWV232 より)
J.S.バッハ/佐藤岳晶 編曲
・黒髪
石牟礼道子 作詞/佐藤岳晶 作曲
・女声合唱組曲 「色をいただく」
志村ふくみ 作詞/佐藤岳晶 作曲
・はは
志村 宏 作詩/佐藤岳晶 作曲
出演者
中村桂子 (生命誌研究者)
1936年東京生まれ。東京大学理学部卒。同大学院生物化学博士課程修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所部長、早稲田大学教授、東京大学客員教授、大阪大学連携大学院教授を歴任。「人間は生きもの」という事実を基に生命論的世界観を持つ「生命誌」を構想。1993年「JT生命誌研究館」を創設し、同年副館長、2002年~2020年館長、現在名誉館長。
橘政愛 (打樂器奏者)
1952年東京生まれ。国立音楽大学器楽科打楽器専攻卒。既成の打楽器に加え、鉄片、木片、竹、植木鉢などの素材を用い、音色の可能性を追求しつつ透明感のある独自の音世界を創り出している。演劇、語り芝居などの音楽にも関わる。竹から楽器を創り姿でる創作竹楽器集団「東京楽竹団」を2008年に結成。
志村昌司 (アトリエシムラ代表)
京都市生まれ。紬織の人間国宝・志村ふくみの芸術精神を継承する、染織ブランド・アトリエシムラ代表。芸術学校アルスシムラ特別講師。二度にわたって新作能「沖宮」(石牟礼道子原作)プロデュース。オリジナル手織機 hatari でグッドデザイン賞受賞。著書に「草木の壁」、「夢もまた青し」、『文養別冊志村ふくみ』など。
佐藤岳晶 (作曲家)
パリ国立高等音楽院エクリチュール科修了、東京藝術大学大学院音楽文化学專攻修了(博士(学術))。地漱筝曲 三代米川文子(人間国宝)師に、長・荻江節を今藤尚之師に師事。音楽作品から舞台音楽まで、西洋音楽、近世邦楽を横断する作曲・演奏活動を行う。京都女子大学准教授、桐朋学園大学非常勤講師。
石井里乃 (ピアノ)
国立音楽大学附属幼稚園入園を機にピアノを始める。同音大卒業後、文化庁新進芸術家在外派遣員として渡独。白井光子、H.ヘル両氏に師事し、カールスルーエ音楽大学大学院独歌曲専攻修了、Solistenexamen 修了時にドイツ国家演奏家資格を最優秀で取得。国立音楽大学、桐朋学園大学で後進の指導にあたる。
女声合唱団 和奏
2016年箏曲二代米川文子氏との演奏交流を機に結成。同年パリオペラ座少年少女合唱団初来日時に演奏交流会を行う。着物を衣装に邦楽や世界の民族楽器との演奏も積極的に取り入れ、昨年第一回定期演奏会を開催。同年お母さんコーラス東京支部大会賞、全日本合唱コンクール東京支部大会審査員特別賞受賞。
みどころ
「草木の声をきき、色をいただく」そのようなモットーで草木染めによる紬織を営む人間国宝の志村ふくみ氏の世界に魅了された女声合唱団 和奏と作曲家の佐藤晶は、志村氏が詠まれた詩をテキストとする女声合唱組曲「色をいただく」の創作プロジェクトを立ち上げました。以来、「志村ふくみの世界を歌う」のシリーズ企画などを通し、完成した曲から順次、試演・公開演奏を重ねてきました。
今回、組曲として構想された5曲全て揃った完成版を初演します。加えて、志村氏が愛聴される西洋の作曲家の作品、そして交流を深められた作家の石牟礼道子氏やお孫さんの志村宏氏の詩に作曲された作品もお聴き頂きます。
コンサートに先立つシンポジウムでは、その「色をいただく」という創作観について考えます。志村氏の芸術精神を継承するブランド「アトリエシムラ」の代表を務める志村昌司氏には、身近に見て来られた視点も交え、祖母・ふくみ氏の染織とその思想について語って頂きます。そして、自ら竹を切り出すところから始める創作竹楽器演奏団
「東京楽竹団」を長年率いて来られた打楽器奏者の橘政愛氏には、自然素材から「いただく」音楽の営みについて、実演を交え、語って頂きます。
さらには、より広く、深く、「いのち」の対話という根源的な視座に立って、「色をいただく」という創作探求の今日的意義を考えます。人間を含めたあらゆる生き物の営みを、多様な「生命」の歴史物語として捉える「生命誌」の研究で著名な中村桂子氏に、自然界の「いのち」へ開かれた芸術表現の未来を展望し、志村氏から次代が学び、受け継ぐべきものについて語って頂きます。
「他をいただく」とは、「自然が主であるか、人間が主であるか」という問いであるとも志村ふくみ氏は言われます。環境問題が喫緊の課題として迫る今、その染織世界の深奥へ、音楽と言葉から、あらためて耳を傾けてみたいと思います。
お問い合わせ先
メールアドレス:wakanawakana2022@gmail.com
その他のお問い合わせ先:080-5689-0444(越川)
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