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プログラム
サルヴァトーレ・シャリーノ (b.1947):風が運んだ対蹠地からの手紙 フルートソロのための (2000)
渡辺裕紀子 (b.1983):都市と記号 フルートとギターのための (2020)
マンフレート・シュターンケ (b.1951):ストリート・ミュージック Ⅴ フルートとエレクトリックギターのための (1996)
カイヤ・サーリアホ (1952-2023):風の色彩 アルトフルート ソロのための (1998)
近藤譲 (b.1947):ディシラム フルートとギターのための (1996)
渡辺俊哉 (b.1974):夏の夜に アルトフルートとギターのための (2019)
渡辺俊哉 (b.1974):委嘱初演
出演者
今井貴子(フルート)
Guest : 山田岳(ギター・エレクトリックギター)
みどころ
時間芸術とも呼ばれる「音楽」。それでは、私たちにとって時間とは一体どのような存在なのでしょうか。
現在の社会では「分かりやすいもの」が好まれ、非物質的な世界を探求する場が、激減しています。これは、より生産的になった社会の中で、人々が行き着いた一つの結果とも言えるでしょう。
一方で、そうした日常から逃げるようにして、人々は音楽や文学に傾倒していきます。それは、音楽的 (文学的)時間が、日常時間とは全く異なる流れ方をするからではないでしょうか。こうした中で、今一度「時間」という存在を音楽を通して考察したいと考え、本公演を企画しました。
フランスの劇作家・詩人ポール・クローデルは、『詩法』の中で、「時間とは人生の意味(サンス)=方向(サンス)である。」(サンス:水流の方向、文の意味、織の方向、匂いの感覚、という意味で)と語っています。
2点を繋ぐ距離と時間そして過去をテーマとした作品。エレキギターなど、作品の時代としての「現在」を表す作品。作曲法の上で、時間哲学を反映している作品。そして、また、出身も世代も異なる三人の女性作曲家により、音楽界の過去、現在、未来をも映し出す仕掛けとなっています。
共演には、現代ギター界を代表する山田岳氏をお迎えし、新しいフルートとギターのレパートリーを開拓していきます。そして、フルートの独奏作品では、まるで音楽で哲学を表したような作品が印象的な渡辺俊哉氏の新作委嘱もあり、シャリーノとサーリアホとの対比もお楽しみいただけたら幸いです。
過去、現在、未来、そしてその間を流れゆく時を是非、お楽しみください。
お問い合わせ先
メールアドレス:imaitakakofl@gmail.com
お問い合わせフォームURL:https://imaitakako.wixsite.com/flute/contact
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