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プログラム
能「土蜘蛛」
時は平安時代の中頃。優れた武将として知られる源頼光は重い病に苦しんでいます。胡蝶という侍女が薬を届けて見舞った後、深夜に一人の僧が現れ「我が背子が来べき宵なりささがにの蜘蛛のふるまひかねて知るしも」という古歌を口にすると、蜘蛛の糸を繰り出して襲ってきます。頼光が名刀「膝丸」で斬りつけると怪しい僧の姿は消えてしまいました。頼光は自分を守ったこの名刀を「蜘蛛切」と名付け、独り武者に命じて蜘蛛の糸で攻撃をしかける妖怪、土蜘蛛の精を退治させます。
土蜘蛛とは大和朝廷に征服された各地の土着の人々を示す言葉。能「土蜘蛛」は、こうした歴史を背景にして敗者の哀しみから葛城山の土蜘蛛の精と称する妖怪が創造された上で、国家統一を目指す勝者の側の武勇談という物語に仕立てられています。鬼退治と呼ばれる筋書き、土蜘蛛の精と独り武者たちの攻防、そして土蜘蛛の精が放つ蜘蛛の糸による華麗な演出によって、能の中でも人気の高い演目となっています。
狂言「仏師」
田舎に住む男が、自宅に仏像を安置する御堂を建てたので、本尊を彫ってくれる仏師(ぶっし)を求めて都にのぼりました。仏師がどこにいるのかわからず、往来で大声をあげて探している男の姿が、都のすっぱ(詐欺師)の目に留まります。すっぱは田舎者に声をかけると、自分こそが真の仏師、真仏師だと大嘘をつきます。これを信じた田舎者から、仏像についての細かな要望を聞いた上で、すっぱは支払いの交渉まで進めていきます。翌日、すっぱは約束通り等身大の吉祥天女像を仕上げるのですが、田舎者は仏像の出来上がりにあれこれと注文をつけ始めます。はたして、偽仏師はどうやって仏像を作るのでしょうか。信心深い田舎の男と金儲けを企む詐欺師の真剣勝負にご注目ください。
狂言及び能解説:三苫佳子(能楽研究科・愛知産業大学短期大学非常勤講師)
※狂言、能の順に上演します。
出演者
能「土蜘蛛」
シテ 久田 勘鷗
頼光 梅若 紀長
胡蝶 梅若 紀佳
トモ 梅若 志長
ワキ 飯冨 雅介
ワキツレ 橋本 宰
ワキツレ 椙元 正樹
間 野村 信朗
笛 竹市 学
小鼓 船戸 昭弘
大鼓 河村裕一郎
太鼓 加藤 洋輝
後見 梅若 泰志
久田三津子
働キ 瀬戸 洋子
地謡 吉井 基晴
角 幸二郎
松山 幸親
本田 勲
吉沢 旭
伊藤 裕貴
狂言「仏師」
シテ/すっぱ 松田 高義
アド/田舎者 野村又三郎
後見 野村 信朗
イヤホンガイド 日本語:三苫佳子(能楽研究科・愛知産業大学短期大学非常勤講師)/英語:奥田小夜子(能楽イヤホンガイド名古屋)
※演能が無料で聞ける受信機を無料でお貸しします。(日本語/英語)
みどころ
今回の能楽公演では、和紙でつくられた蜘蛛の糸を投げる場面が見どころの能「土蜘蛛」と、滑稽さが楽しめる狂言「仏師」を上演します。初めて能楽に触れる方にも分かりやすい演目です。
お問い合わせ先
その他のお問い合わせ先:名古屋市文化振興事業団チケットガイド 052-249-9387(平日9:00~17:00/郵送可)
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