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プログラム
佐藤佐吉賞Reborn
「ガムガムファイター」
脚本 池田美樹(劇団きらら)
演出 井上瑠菜(露と枕)
2021年8月11日(水)~15日(日)
花まる学習会王子小劇場
《あらすじ》
とにかく毛は気をつけて下さい。
一本でも落ちてると、超イメージダウンなんで。
広告代理店を辞めてラブホテルの清掃を始めた40男。
客の遺した排泄物と格闘する日々。
ある晩、アパートに凄まじい形相の女が現れ、それまでの「棚上げ人生」を覆すような日々が始まる…!
もう後がない…と思った後に搾り出すファイトの物語。
滋味ある人物造形と透徹した視点で精緻に描かれた所謂「中年文学」を、
瑞々しい感性あふれる「青春性」を持った視点から再評価し、立ち上げる。
会場
花まる学習会王子小劇場
出演者
安東信助(日本のラジオ)
井内ミワク(はえぎわ)
小川夏鈴
鈴木研(第27班)
阿部公平(ネジマキトカゲ)
百々ともこ(劇想からまわりえっちゃん)
樋口双葉
髙橋陸生(劇団木霊/劇団夜鐘と錦鯉)
みどころ
企画意図
◯演劇公演の多様な提案(コロナ禍における若手アーティストの活動支援)
常に新しいものを求め続けられる小劇場は新作至上主義が根強く、若手の脚本家が疲弊し、創作の継続を断念するといった実情をよく耳にしてきました。
若い才能が創作に行き詰まったときに、自作の再演という道や、自作以外の脚本に挑み、演出家としての活路を見いだせるような提案ができればと考えています。
また、この1年以上の期間、演劇はコロナ禍において大きな打撃を受けました。とくに未来の日本の演劇シーンを背負って立つであろう若いアーティストへの影響は顕著で多くの才能ある若者が演劇という道を諦め去っていきました。創作側の人材だけでなく観客の足も劇場から遠のき、演劇を観る習慣、文化までも失われつつあります。これらの事実は10年後、20年後の日本演劇文化に大きく影響してくると思われます。演劇祭実行委員会として、20年近く若手アーティストを中心に招聘して演劇祭を開催をしてきた我々だからこそ提案ができる、若手アーティストの救済企画、そして観客の客席への回帰の一助となる企画を生み出せると考え、今回の公演を企画しました。
◯世代を超えた才能の交流による、時代を跨いだ作品の再評価
これまで「佐藤佐吉賞」という形で評価してきた作品を新たな演出で創作することによってより一層作品の価値を上げられるのではと考えました。
シェイクスピアやチェーホフが長い年月を経ても色褪せることなく、世界中で繰り返し上演を続けられているように、いい脚本はどんな時代でも、ありとあらゆる演出方法や観客の目にも耐えられるのではと考えています。
脚本が刹那的に消費されるだけでなく、その時々の時代の最先端を走る演出家の手によって上演され続けることによって、脚本の真の価値を見出していきたいです。
そして、初演時に目撃できなかった新たな観客との出会いを生み出したいと考えています。
◯若手演出家の育成
若手劇団のほとんどが脚本と演出を兼ねて創作していることが多いが、そういった創作の現場では演出に納得出来なかった場合に、脚本を改変して解決してしまう場合も珍しくないのではと思います。それが一概に悪いこととは思いませんが、それでは本来の演出家として技量はぼやけてしまうのではないかと思います。
他人の執筆した、それも、過去にすでに評価をされ一定の上演成果をだした作品に挑戦することによって、演出家として真の実力を試される場となり、若い才能の成長の場となるのではと考えています。
そして、演出家としての仕事の幅が広がり、より一層飛躍することを願っています。
この企画を通して、演出家に限らず、将来的に演劇祭に参加していただけるような将来有望な才能ある俳優、スタッフを育成していきたいと考えています。
お問い合わせ先
その他のお問い合わせ先:satohsakichisai@gmail.com
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