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プログラム
小菅紘史×中川裕貴新作クリエーション
小菅紘史 × 中川裕貴×江戸川乱歩
『踊る/一寸法師』【ワークインプログレス】
2026年8月10日(月)19:00開演
ワークインプログレス「踊る/一寸法師」によせて
この短編を初めて読んだとき、身も蓋もない話だと思いました。サーカス団の小人が、酔っぱらった同僚たちの思いつきでもみくちゃにされ、さいごは手品を装った復讐に至るという、ただただ身も蓋もない話であり、目も当てられない言動の数々は、今で言うところのパワハラ、セクハラ、モラハラのハラスメント祭り、という次第です。
なにがおもしろいんでしょうか。
しかしながら、江戸川乱歩によるこの醜悪な物語には何か一縷の光/影ようなものがある気がします。
この小人はどんなに虐げられても笑顔だけは絶やしませんでした。ぼくはこの”不気味な笑顔”に三番叟の翁面を思い出しました。五穀豊穣を祈る役割を持つ翁の微笑みと小人が醸しだす笑顔の仮面。神事における神楽舞と乱痴気騒ぎの大宴会。この2つは異なるようで近しいところもあります。
復讐劇を称賛する気はありませんが、小人の彼の一途な行動には興味を持ちます。そしてその笑顔の理由にも。
【小菅紘史】
私たちが舞台化を目指す江戸川乱歩によるこの作品は、一息で説明が可能です。「異様な小さな男が、職場の皆にからかわれ、馬鹿にされ、それに対する復讐のようなものを、"曲芸"という名のもと、殺人でもって果たす」。
一見すると元も子もないような話ですが、私たちはその話の筋ではなく、そこに立ち込める気配やムードに焦点を当て、物語を別の場所へと派生させることで舞台化を試みます。ちょうど100年前に生み出された、この奇妙でどこか「露悪的」な作品を、ほとんどのことが仮想の雲(クラウド)の上に浮かぶ「現代」から照らし、「わざわざ」、「劇場」に立ち上げます。底抜けの享楽と興ざめした沈黙の最中で。
【中川裕貴】
出演者
小菅紘史 中川裕貴
お問い合わせ先
お問い合わせフォームURL:https://www.toyookamillionza.com/%E3%81%8A%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B/
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