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プログラム
F.シューベルト: 劇音楽《ロザムンデ》序曲
L.v.ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番《皇帝》
(ピアノ=結城奈央)
R.シュトラウス: 交響詩《英雄の生涯》
(コンサートマスター=清水貴則)
出演者
□三河正典(指揮)
東京藝術大学作曲科および指揮科に学んだのち、パリ・エコール・ノルマル音楽院に留学、首席で卒業。作曲を北村昭、佐藤眞、近藤譲、池野成の各氏に、指揮を小林研一郎、松尾葉子、秋山和慶、河地良智、ドミニク・ルイッツの各氏に師事。ムスティスラフ・ロストロポーヴィチの元で研鑽を積む。これまでに日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団をはじめとする国内外のオーケストラを指揮するほか、新国立劇場、二期会などのオペラ公演の合唱指揮者を務める。現在、東京藝術大学および東京音楽大学、同大学院指揮科、声楽科(オペラ)講師を務め、後進の指導にもあたっている。ユーゲント・フィルとは7度目の共演となる。
□結城奈央(ピアノ)
福島県出身。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業後、渡独。国立ベルリン音楽大学ハンス・アイスラーを最高点で卒業。ディプロマ取得。第18回カルレット国際ピアノコンクールおよび第17回ブラームス国際コンクールピアノ部門にて優勝。現代音楽では、イスラエル人作曲家ロン・イェディディア氏のピアノソナタ第3番"Outcries"を日本初演した。これまでに日本・ドイツ・スペイン・ニュージーランドにおいてソロリサイタル・ピアノコンチェルト・室内楽コンサートを開催。
現在、演奏活動の他、各地でのレクチャーコンサートや後進の指導にも力を入れている。 ユーゲント・フィルとは3度目の共演となる。
みどころ
▼ ベートーヴェンの変ホ長調
《七重奏曲》や《弦楽四重奏「ハープ」》をはじめ、ベートーヴェンが残した変ホ長調の名曲には枚挙がない。マエストーソに、時には優美に、或いはロマンチックに、多様なキャラクターを生み出した変ホ長調の作品群の中でも、圧倒的な存在感と人気を誇るのが《皇帝》だ。いわゆる『傑作の森』と呼ばれる中期に書き上げられた不朽の名曲は、その威風堂々たる曲想から通称が与えられ、今日でも最も演奏回数が多いピアノ協奏曲の一つとなっている。ピアノ独奏はユーゲント・フィルとは今回で3度目の共演となる結城奈央。ベルリンで学び、ドイツ〜オーストリア作品に造詣の深い名手によって、質実剛健なベートーヴェンを魅せてくれるだろう。
▼ 追いかけ合う英雄
そしてベートーヴェンの変ホ長調のうち、もうひとつの代表である《英雄》。それから約100年後、《英雄の生涯》はその大いなる聖塔に影響を受けて書き上げられた。大規模なオーケストレーション、各セクションの緻密なアンサンブルが組み込まれた長大な難曲。ベートーヴェンと同様にホルンとチェロによって英雄のテーマを提示し、バイオリンのソロなど多様なモチーフを繰り広げながら壮大な世界を創り上げ、最後はパーソナルな次元へ収束していく。最高峰の演奏技術と表現力が求められるこの作品は、オーケストラの真の実力を計る試金石ともいえよう。
これまでにユーゲント・フィルは第5回で「オーボエ協奏曲」、第10回で「ホルン協奏曲」を取り上げており、5年の節目ごとにリヒャルト・シュトラウスに挑戦している。今までで最も規模を拡大した今回は、さらに充実した管弦楽のサウンドに期待したい。
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2020年の第14回は惜しくも無観客での開催となり、通常開催は2年ぶりとなる今回の定期演奏会。〈不朽の名曲〉と〈管弦楽の技巧の極地〉は、15年目の大きな業績としてユーゲント・フィルの歴史に深く刻まれるだろう。
動画
お問い合わせ先
その他のお問い合わせ先:ad@jugend-phil.com
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