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プログラム
富山県新人演奏会出演者支援事業
緒方里珠&大蔵彩瑛 デュオコンサート
2022年9月16日(金)
富山市 北日本新聞ホール(終演)
アーカイブ配信 『teket』(テケト) より
2023年10月22日(日)~2024年1月31日(水)まで
0:00:00~0:01:33 予告
0:01:24~0:04:30 舞台裏メイキング映像
0:04:31~0:37:49 本編 前半
0:37:50~1:22:59 本編 後半
1:23:00~1:24:57 エンディング
ご視聴いただきありがとうございます!
〜プログラム〜
【C.P.E.バッハ/ハンブルガーソナタ ト長調 WQ133】
C.P.E.バッハはドイツのヴァイマルに生まれ、父からクラヴィアと作曲を学びました。
彼の作風は、彼の内向的な感受性は、気分の赴くままに高揚し、うつろいゆく、人の心の奥に根ざした自己告白的な音楽を生み出しました。この曲は2楽章構成で、死の2年前、72歳の作品で、ハンブルク時代唯一のフルートソナタ。通奏低音伴奏を用いている点では、バロック書法といえますが、彼自身のかつての 「疾風怒涛」 的な表現から遠く離れて、明澄な古典派形式感のうちに、フルートを華やかに活躍させています。
【S.カーク=エラート/シンフォニッシェ・カンツォーネ】
ジークフリート・カーク=エラートは、ドイツ後期ロマン派に活躍したオルガニストであり作曲家でした。
名前は、職業音楽家として活動を開始するに当たり姓「エラート」に母の旧姓を組み合わせて二重姓としたものです。「そんなことより、そもそも誰?」と思われる方も多いかもしれませんが、フルート界では数少ないドイツロマン派の重要なレパートリーとして認識されています。「カンツォーネ」 の題名にもあるように、歌う主題が印象的です。後ほどのプログラムに登場するC.ライネッケにも作曲を師事しており、影響を受けているのではないかと感じています。
【F.ゴーベール/2つのスケッチ】
第1番「平原の夕暮れ」
第2番「オリエンタル」
F.ゴーベールは、フルーティスト、作曲家、指揮者として活躍しました。フルートとピアノのために、1914年に作曲された比較的初期の作品。
「平原の夕暮れ」の冒頭には、象徴派の詩人アルベール・サマンに発想を得ています。ソ# から始まる旋律は、どこかドビュッシーのピアノ作品『子供の領分』の「小さな羊飼い」を思い出させます。ソ# がラ♭に読み替えられる錯覚がとても美しい。1919年録音でゴーベール自身の演奏が残されているので、彼自身、気に入っていた作品ではないでしょうか。
「オリエンタル」は、当時のフランスの東洋趣味をほうふつとさせる作品。短いながら、明るい印象の残る曲です。
【S.カーク=エラート/ソナタ・アパッショナータ Op.140】
1917年、第一次世界大戦真っ只中にこの作品は書かれました。「アパッショナータ(熱情)」の題名の通り、熱に浮かされたかのように目まぐるしく変化する人間の感情が盛り込まれた作品です。この作品は、フルート界でとても良い学習教材として"コンクール"や"入学試験の課題"として用いられることも多いです。無調の中に見え隠れするロマンティックさは、「教材」を超えた魅力があります。
緒方
【シューマン =リスト編曲/『献呈』】
シューマンには愛する恋人クララという名の女性がいました。苦難を乗り越え、永遠に結ばれることになった二人の結婚式の前夜に、彼がクララへ捧げたという逸話が残っています。
シューマンの歌曲集『ミルテの花』作品25の第1曲「献呈(Widmung)」が元になっており、本日演奏する曲は当時ピアニストでもあったフランツ・リストがピアノ独奏用に編曲した作品となります。
大蔵
【F.ゴーベール/ファンタジー】
仏:quasi Fantasia(幻想曲風に)と記された冒頭の部分は、伴奏の和音に乗せて、自由にフルートの音色の変化が味わえるでしょう。カデンツァ(終止形)風のパッセージをはさんで、Vif (活発に)の生き生きした部分に移ります。
ゴーベール夫人は、彼について、子供の無邪気な心を持った人だと言ったそうです。また弟子によれば、彼の演奏は多くの響きと音色があったということです。
彼はフルートの演奏を、声楽のベル・カントの系譜につなげて考えていたようです。この作品は、こうした音楽に対する夢や、彼自身の面影が表現された曲ではないでしょうか。
【C.ライネッケ/フルート・ソナタ「ウンディーネ」Op.167】
C.ライネッケは、19世紀後半に指揮者、ピアニスト、作曲家としてドイツで活躍しました。
この作品は、ブーケの小説「ウンディーネ(水の精)」に着想を得て作曲されました。水の精霊"ウンディーネ"と騎士の恋模様と、その悲劇的な結末を描く物語です。
1楽章では、水や波のテーマと人間の魂への憧れ。2楽章は、16分音符のスタッカートで表される精神の飛翔と、続く部分の人間の世界の対比。3楽章は、愛情の対話。そして途中で水の世界から邪魔が入る。4楽章で激しいドラマが暗示され、追憶のエピローグを迎えます。
〜出演者プロフィール〜
フルート 緒方 里珠(おがた さとみ)
富山市出身・在住。
富山県立呉羽高等学校普通科音楽コース、桐朋学園大学音楽学部を卒業後、桐朋オーケストラ・アカデミーを修了。第21回日本クラシック音楽コンクール 全国大会フルート部門 高校女子の部に入選。大学卒業時に、富山県新人演奏会、桐朋学園大学卒業演奏会、日本フルート協会主催の第44回フルートデビューリサイタルに出演。
これまでにフルートを飯野由紀子、神田寛明、室内楽を白尾彰、倉田優、藤井一興の各氏に師事。
現在ヤマハ認定講師として開進堂楽器でフルート講師、富山市立速星中学校で部活動指導員として後進の指導にあたりながら、北陸を中心にオーケストラや室内楽での演奏活動や、 保育所等でのアウトリーチ活動も積極的に行っている。
ピアノ 大蔵 彩瑛(おおくら さえ)
富山市出身。東京在住。
3歳よりピアノを始める。富山県立呉羽高等学校普通科音楽コース、桐朋学園大学音楽学部を卒業後、同大学院大学(修士課程)を修了。仏・ムジークアルプ夏季国際音楽アカデミーにてブルーノ・リグット、若林顥各氏のマスタークラスを受講し、ディプロマを取得。富山県青少年音楽コンクール ピアノ中・高校生の部 最優秀賞。北日本新聞社長賞受賞。富山県新人演奏会に出演。第3回とやまクラシックピアノコンクール シニア部門Fコース 金賞。富山テレビ放送特別賞受賞。 2018年 『協奏曲の夕べ』にて学内オーディションを経て、梅田俊明氏指揮のもと桐朋アカデミー・オーケストラとコンチェルト共演。
これまでに大野由加、竹内佳代、大坪亮子、川島伸達、長谷正一、江澤聖子、岡田博美、田部京子各氏に師事。室内楽を斎木隆、須田眞美子、藤井一興、倉田優、中井恒仁、銅銀久弥各氏に師事。2022年アメリカ メリーランド州にて医薬発明家の上野隆司氏による「デルタ・メソッド」を中心とした『Potomac Music Lab』にて、ピアニストの柳谷良、ヴァイオリニストの川久保賜紀各氏に師事。
現在は東京にて自身で運営しているピアノ教室: 『シャルムピアノ教室』と『カワイ音楽教室』にてピアノ講師として後進の指導にあたりながら、関東と北陸でクラシックの室内楽・ソロを中心にポップスやゲーム音楽の編曲及び演奏音楽活動を行う。
お問い合わせ先
その他のお問い合わせ先:メール sasapipi449@gmail.com (大蔵)
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