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プログラム
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」(約40分)
~休憩~
シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレート」(約60分)
出演者
指揮:佐藤寿一(当団音楽監督)
演奏:浦和フィルハーモニー管弦楽団
みどころ
【メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」】
1829年、メンデルスゾーンは、旅行中のスコットランドからこの交響曲の冒頭の曲想を得たと家族に手紙を送っています。
この交響曲第3番は、メンデルスゾーンが作曲した最後の交響曲(楽譜の出版順に番号がつけられたため3番となっていますが、実際には4番→5番→3番の順で作曲されました)で、まさに傑作と言えるでしょう。第4番「イタリア」では陽光に輝く明るい風景が浮かぶのに対し、この第3番では全体を通じて憂いを帯びた物悲しい旋律が奏でられ、暗い雲に覆われた薄暗く寒々としたスコットランドの風景を思い起こさせます。
【シューベルト/交響曲第8番「ザ・グレート」】
この偉大な交響曲は、シューベルトの死後シューマンがその自筆譜を発見して知られるようになりました。
歌曲や室内楽、ピアノ曲で有名なシューベルトですが、一方でベートーヴェンのような規模の大きな器楽曲を作曲したいと友人に述べています。全曲演奏がほぼ一時間にもなるこの交響曲は、当時としてはまさに大交響曲であり、後のブルックナー、マーラーに通じていくものとも言われます。
初演は1839年、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって行われました。そして、その指揮者は自筆譜を発見したシューマンの盟友でもあったメンデルスゾーンでした。
メンデルスゾーンとシューベルトの傑作である2つの交響曲をお楽しみいただければと思います。
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