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プログラム
「ニングル」
倉本 聰 原作
渡辺俊幸 作曲 / 吉田雄生 オペラ脚本
オペラ全2幕<字幕(日本語/英語)付き日本語上演>
出演者
総監督:郡 愛子
指揮:田中祐子
演出:岩田達宗
勇太(ユタ):須藤 慎吾 / 才三:海道 弘昭 / かつら:佐藤 美枝子 / ミクリ:別府 美沙子 /
スカンポ:中桐 かなえ / 光介:杉尾 真吾 / 信次:黄木 透 / 民吉:久保田 真澄 /
ニングルの長:江原 啓之 / かや:丸尾 有香 / 信子:佐藤 恵利
合唱:日本オペラ協会合唱団
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
みどころ
『ニングル』は、ドラマ「北の国から」などで知られる脚本家の倉本聰が1985年に書いた作品で、朗読劇や舞台作品として何度も上演されてきた倉本の代表作。2024年2月、日本オペラ協会はこれを初めてオペラとして上演した。作曲は、2005年放送の倉本脚本のドラマ『優しい時間』の音楽をはじめ、数々のドラマや映画の劇伴を手がけてきた渡辺俊幸。そして、ニッポン放送でラジオドラマの制作などを手がけてきた、倉本の信任厚い吉田雄生が脚本を書いた。初演は、倉本作品初のオペラ化としても大きな話題を呼んだ。
富良野地方の森に暮らすニングルは、身長が15センチほどの「小さな人間」。富良野岳の麓の村ピエベツに暮らす勇太(ユタ)と才三たち若者は、もっと村を豊かにするために、森を開拓して畑にしようと計画していた。しかし、偶然森で出会ったニングルの長から「森を伐るな、伐ったら村は滅びる」と警告される。開発計画の中心にいるユタは今さら計画を反故にできないと、ニングルの存在を否定するが、才三はニングルの言葉を信じたため、次第に村で孤立していく。開発が始まった数年後、村は大洪水に襲われた後に水が出なくなり、ニングルの長の言葉通り危機に陥ってしまう。
この作品のテーマは、人が生きる上での本当の「豊かさ」とは何か、自然と人とはどのように共存していくべきなのか、ということだろう。地震や洪水、集中豪雨、猛暑など、自然の力を否応なく感じさせる出来事が続いている近年、このテーマは実に身近である。便利に豊かに生きていくために自然を壊してきた人間が、自然からしっぺ返しをくらうという物語は、現実に今、この地球上のあちこちで起きていることだからだ。生きとし生けるものすべての「いのち」は等しく大切なものであり、人はその「いのち」を守る責務がある。そのことを、わかりやすい言葉と美しい音楽で描いたオペラ『ニングル』。こんな時代だからこそ、もう一度立ち止まって、「いのち」の大切さと人が生きることの意味について考えてみようではないか。
お問い合わせ先
メールアドレス:ticket@jof.or.jp
その他のお問い合わせ先:日本オペラ振興会チケットセンター
TEL 03-6721-0874(月~金:10:00~18:00 土日祝:休)
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