「ライブ配信は
ニュースタンダードな出来事」
コロナ禍で生まれた
タワーレコードのライブ配信と
それを支えたteketのサービス

タワーレコード 窪田 恵、山田 尚宏 |
株式会社NTTドコモ 島村 奨

インタビュー画像 その1

『NO MUSIC, NO LIFE.』

音楽好きでこの言葉を知らない人はいないはず。それぐらい有名なタワーレコードのこのコーポレートボイス。新型コロナウイルス感染拡大により、2020年はライブやイベントに足を運べないことの多かった一年でしたが、代わりにライブ配信が躍進した1年でもあります。

タワーレコードは、アーティストのCD購入者限定のライブ配信を積極的に行っています。そのチケット販売やシステムに使われているのがteketです。今回は、タワーレコードでイベントや催事のブッキングを担当している窪田 恵さんと、タワーレコード 渋谷店でライブ配信を担当している山田 尚宏さんのお二人にお話を伺いました。

店舗でのイベントとライブ配信の違い、タワーレコードの強みなどを中心にお話を聞いています。ぜひ最後までご覧ください。

人物紹介

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山田 尚宏さん (写真:左)

東京出身。タワーレコード株式会社所属
1993年、学生アルバイトとしてタワーレコード新宿店に入社。その後正社員となり、洋楽PUNKやROCK/POPバイヤーを経て、現在は渋谷店を拠点としたイベントや動画配信を担当。
ライブ観覧と、世界各国のPUNK/NEW WAVE系アナログレコード盤収集が大好きで、自身もバンドやDJ活動も行う。その経験を活かし、演る側/見る側の両視点を持ってエンタテインメントを提供することをモットーとしている。所有アナログレコード枚数は4,000枚以上(CDを除く)。

窪田 恵さん (写真:右)

大阪出身。タワーレコード株式会社所属
1995年、梅田大阪マルビル店のオープニングスタッフとして入社。その後、渋谷店、本社J-INDIESバイヤーを経て、現在は本社にてタワーレコード全店のイベント・催事のブッキングを担当。

島村 奨 (写真:真ん中)

1990年東京出身。株式会社NTTドコモ所属
NTTドコモの39worksプログラムを利用し、駐車場サービス「Smart Parking Peasy」の立ち上げに参画。最前線でプロダクト開発を担い、 2017年度グッドデザイン賞ベスト100およびグッドデザイン特別賞 [未来づくり] 受賞。
4歳からバイオリンを始め、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラなどの複数のアマチュアオーケストラに所属する中で、その運営に課題を感じ、運営支援のサービス化を行う。

「視聴チケットにお金を出す」ライブ配信はニュースタンダードな出来事

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コロナ禍により店頭イベントからオンラインにシフトされたと思います。どのような影響がありましたか?

コロナ禍によって店頭イベント(以下:イベント)ができなくなった影響は計り知れないものがありました。タワーレコード 渋谷店では年間で1,200件以上のイベントを開催していたので、そのイベントがどんどんキャンセルや実施不可となっていく様を実際に目の当たりにして、波打ち際で足元の砂を波にさらわれていくようなサーッと引いてく感覚が常に心の中にあるような状態でした。

でもそうやって閉ざされる扉もあれば、「ライブ配信」という新たな扉を開けた感じもします。ライブ配信は居住エリアに関係なくお客さまが参加できるので、そういった意味では良かったと思っています。進むべき道が見えた気持ちです。

これまで行っていたライブ配信と、コロナ後のライブ配信は大きく何が違うのでしょうか?

コロナ前はやはり現場の優先度が高かったです。ライブ配信はピザで例えると「チーズを足しちゃおう」くらいのあくまでトッピング。動画配信開始当初の2012年は「配信やる/やらないは後で決めればいいでしょ」という程度に思われていた時期すらありましたし、ライブ配信にお金を払って見る価値観は、現場会場で観ることに対価を払う感覚と比べると、まだまだできていなかったと思います。

でも、コロナで現場に行くことのハードルが上がったことで「視聴チケットにお金を出す」という新しいスタンダードが生まれました。僕らの世代は、ミネラルウォーターにお金を払うことが信じられなかった世代なのですが、視聴チケットにお金を出すのは、その価値観がひっくり返ったときのようなニュースタンダードな出来事じゃないかなと思います。

実際にオンラインの活動にシフトされてからの反響はいかがでしょうか?

ライブ配信中のチャットの書き込みを見ている限りですが、喜んでいただけているケースが多いです。昨日のイベントでは、海外のお客さまからのチャットも見受けられて。海外のお客さままで届いていることに私自身もびっくりしました。

これまでは現場に行かないと観られなかったものが、遠方からでも観られたり、アーカイブ配信によって時間に縛られず観られたりするようになったことで、お客さまが楽しんでいただけているのを感じています。

これまで東京でしかおこなっていなかったイベントがライブ配信になったことで、遠方に住んでいるお客さまの「まさか自分がこのイベントに参加できるとは思わなかった」というような声もたくさんいただきました。オンラインになったことで居住エリアが関係なくなって喜んでいらっしゃるお客さまは多いと思います。

「好き」を熱量持って届ける秘訣

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タワーレコードさんは「ファンの聖地」と呼ばれていますよね。これは凄いことですし、独特な魅力だと思っているのですが、どのような理由でそう呼ばれていると分析されていますか?

「好き」という気持ちを売り場含めて表現するのが得意なスタッフが多いので、そこにお客さまが反応してくださっているのかもしれません。タワーレコードのスタッフは基本的に音楽が好きです。それが一番の強みなのと、我々はアーティストも、アーティストを応援している方も応援しています。そういう気持ちが売り場づくりに表れているんだと思います。

私も、スタッフが音楽好きでその熱量を仕事に注いでいることが大きいと思います。「こういう場があったらお客さまは喜んでいただけるだろう」という思いで仕事をしていますし、共感を生むことや、より多く広げていくにはどうするか、なども考えています。

好きを熱量を持って届けるときに、何を意識されているのでしょうか?

とことん調べてうわべだけにならないようにはしています。POPの文章でも、売り場展開でも、ライブ配信でも思いをきちんと伝えられるように気をつけていますね。

それと、何でも楽しむことでしょうか。

ライブ配信に関していうと、我々は自分たちで設営や配信をおこなっています。元々素人だったこともあり日々勉強中ではありますが、「ファンだったらどういう画が見たいか」とか「このアーティストが一番輝いている瞬間はどこだ」とか、そういったことを考えながら、カメラ位置や、撮り方や、スイッチングを決めているのは、大きいかもしれないです。

そのためにリハーサルをちゃんと見て、パフォーマンスやフォーメーションなどを細かく確認しています。我々があいだに入ることで、アーティストさんの世界観を汚しちゃうと意味がないので、魅力的に見せないといけない、という思いは強いです。

自分たちでされているからこそ、好きとか、思いとかが乗っかってお客さまにも伝わるんでしょうね。

自分たちが届けることを楽しいと思ってやっていることが大事かなと。音楽好きなスタッフの手で配信するライブだからこそ、それを視聴するお客さまにも楽しんでもらえる。そう考えながら配信しています。

現在は店舗だけでなく、オンラインも積極的に活用されていると思います。YouTubeチャンネル「TOWER DOORS / タワードアーズ」も力をいれてらっしゃると思うのですが、どのようなことを意識されているのでしょうか?

音楽やエンターテインメントの楽しさをインターネット上に届けるのは我々のミッションだと思っています。音楽のファン自体は世界中にいるので、その人たちにどうやってリーチさせられるか、どのように発見を提供していけるかは、これから先も続いていく命題なんでしょうね。

TOWER DOORS / タワードアーズに関しては、新しいアーティストの聞き方をキュレーションすることを意識しています。音楽はインターネットで気軽に検索できるようになりましたが、そもそもなんていう言葉で検索をしていいか分からない方もいらっしゃいますよね。そういう方に、我々が音楽をキュレーションすることで、きっかけを提供できればと思っています。

teketはシステム改修も迅速に対応してくれる

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teketはどのように知ったのでしょうか?

コロナでイベントができなくなったタイミングです。私は、タワーレコードの店舗の場を活かしたイベントや催事のブッキングを担当しているのですが、2020年2月くらいからコロナの影響でリアル(有観客)イベントができなくなってしまいました。どうやってイベントを実施できるか模索し、タワーレコードの強みは何だろうと考えた結果、渋谷店B1Fの「CUTUP STUDIO」というライブスペースを活かしたライブ配信を積極的におこなっていくことにしました。

そして、普通にライブ配信するのではなく、CDをご購入いただいたお客さまへの特典として、インストアトイベントの配信版ができたらいいな、と。ただ、イベントを電子チケットで販売できる業者さんは多いのですが、弊社で販売したCDに電子チケットを紐付けするような形をとれるところがその時点では全然なかったんですね。

そんな時にたまたまteketさんのプレスリリースをニュースで拝見して。そうしたら同じドコモさんのグループだったんです。それで、社内のドコモさん担当者に繋いでもらいました。

いろいろ対応もしてくださっていて、本当に出会えて良かったです。

実際に、どんな対応をされたのでしょうか?

アーカイブ配信をできるようにしたり、シリアルコードでチケットが販売できるようにしたり、あとは本当に細かい使い勝手を修正したりしています。

私が島村さんに連絡するときは、「1週間以内に対応しないといけない」みたいな焦っている時が多くて、無茶なお願いばかりをしていたと思います。お願いの中には、システムの改修もあったのですが、そういったことでも受け入れて即座に対応いただいているので、本当にありがたいです。

僕らもニーズを伺えているので、一緒に考えながら開発をさせていただいている感じですね。

今後、teketにこんな機能が追加さられたら嬉しいというような機能があれば教えてください。

「抽選システム」が使えるようになったらいいなと思っています。あとは、弊社にはカフェや催事スペースもあるのですが、そこの入場チケットもteketさんで販売できたらと相談しているところです。

同じアーティストのイベントをまとめて買えるような機能が欲しいですね。先日、合計10日間で、10回行ったイベントがあったのですが、お客さまから「まとめて購入したい」というお声をいただきました。1回1回購入画面に行って手続きするのはめんどうですからね。このイベントは2021年も行う予定ですし、まとめて購入できるとお客さまは楽だと思うのでぜひ実装して欲しいです。

あとは、ライブ配信は居住エリアを問わないという意味では、海外対応も視野に入れて欲しいと思います。チケットを購入するときの決済環境をPayPalなどを入れてもらってグローバル対応にするとか。日本のカルチャーに興味を持っている海外の方も多いですし、ビジュアル系バンドがお好きな方も多いので、英語対応や決済対応ができれば可能性がもっと広がると思います。

島村さん、いかがでしょうか?

やります!

早い(笑)。

少し時間は欲しいですが、実現します。

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