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プログラム
舞囃子「熊坂(くまさか)」
シテ 宇髙徳成
狂言「薩摩守(さつまのかみ)」
シテ 茂山宗彦
アド 茂山七五三
アド 茂山逸平
〈休憩30分〉
能「忠度(ただのり)」
シテ 宇髙竜成
ワキ 岡充
16時30分終了予定
能面制作 宇髙景子
主催 竜成の会
共催 松山景雲会
制作 竜成の会事務局
出演者
舞囃子 「熊坂」
シテ 宇髙徳成
笛 森田保美
小鼓 曽和鼓堂
大鼓 谷口正壽
太鼓 前川光範
地謡 金剛龍謹 惣明貞助 向井弘記 湯川稜 中村洋臣 高谷大悟
狂言 「薩摩守」
シテ 茂山宗彦
アド 茂山七五三
アド 茂山逸平
後見 鈴木実
〈休憩30分〉 ※ロビーにて宇髙景子による能面製作についてのご紹介
能 「忠度」
シテ 宇髙竜成
ワキ 岡充
ワキツレ 有松遼一
ワキツレ 原陸
間狂言 鈴木実
笛 森田保美
小鼓 曽和鼓堂
大鼓 谷口正壽
後見 金剛永謹 廣田幸稔 豊嶋幸洋
地謡 今井清隆 種田道一 廣田泰能 今井克紀 豊嶋晃嗣 重本昌也 宇髙徳成 山田伊純
終了予定 16時半
みどころ
【解 説】
舞囃子
熊 坂(くまさか)
大盗賊・熊坂長範(くまさかのちょうはん)は奥州へ下る金売り吉次を襲い、財宝を盗み取ろうと美濃国(今の岐阜県)赤坂宿にて計画を実行に移します。それを知らない吉次達は酒宴を催し、酔い伏してしまいますが……同行者の牛若丸は異変を察知して、宿の灯りを消して盗賊を待ち構えます。押し寄せる盗賊は七十人……この後、彼らは牛若丸の鬼神の様な強さを知る事になります。
この能は死後、幽霊となった熊坂長範の一人称で語られます。長刀を操る能楽師の技にもご注目ください。
狂 言
薩摩守(さつまのかみ)
天王寺参詣の途中、喉が乾いた僧は茶屋へ入って茶を飲みます。世間知らずな僧が代金を払わず店を出ようとしたので、亭主が呼び止めると、僧は全くお金を持っていません。亭主は同情して茶代を許し、この先の神崎の渡船をタダで乗る方法を教えます。渡守は秀句(しゃれ)が大好きなので、『船賃は薩摩守』と言い、その心は、と問われた時に『忠度(タダ乗り)』と答えよ、と教わった僧は、言われた通りに事を進めますが、薩摩守の心を途中から思い出せなくなってしまい……。
能
忠 度(ただのり)
藤原俊成(ふじわらのとしなり)に仕えていた者が、俊成の没後に出家して西国修行に赴きます。摂津国(今の兵庫県)須磨の浦に咲く桜の木の下で老人に出会い、一夜の宿を請うと、老人は「この花の蔭こそ今宵の宿に相応しい。この桜こそ『行き暮れて 木の下陰を宿とせば 花や今宵の主ならまし』と詠んだ平忠度の墓標なのです。跡を弔いなさい。」と勧めます。僧は言われるがままに読経すると、老人は喜び「また夜の夢に現れよう」と言って消え失せます。
その夜の僧の夢に、忠度の霊が現れ出て「私の歌は千載集には入れられたが、読み人知らずと書かれた事が無念でならない。俊成が世を去った今、身内のあなたが藤原定家にこの事を話して作者の本当の名をつけてくれ。」と頼み、平家都落の時、歌の為に途中で都へ引き返した事、一の谷の合戦に岡部六弥太と組んで討たれた事、六弥太が首を取った後、箙の中から「行き暮れて」の短冊を見つけ出した事などを語り、なおも回向を請い、消え失せます。
【ご挨拶】
昨年十月は、多くの方にお力添えを賜り、実に四年ぶりとなる第二十一回宇髙青蘭能之会を開催する事が出来ました。心より御礼申し上げます。
今年は舞囃子「熊坂」を徳成、能「忠度」を竜成が勤めます。熊坂長範は齢六十三で牛若丸と対決した伝説の大泥棒で、平忠度は歌の道を志した平家の武人です。彼らは幽霊となって、舞台上に現れ、自らの人生を物語ります。
また「忠度」の使用面「三光尉」「中将」の二面を景子が制作します。制作時のエピソードなどを当日の休憩時間にロビーにてご披露する企画もございます。
三姉弟で作り上げる一期一会のひとときを是非、皆様にお楽しみ頂きたく存じます。ご高覧の程何卒宜しくお願い申し上げます。
宇髙景子・竜成・徳成
お問い合わせ先
その他のお問い合わせ先:メール: info@tatsushigenokai.com
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