開場/開演情報・チケット販売期間
チケットの種類・料金帯
全-料金帯
0円 ~ 0円
-
ご利用可能支払方法
-
- 購入方法について
プログラム
第十回 竜成の会
関蝉丸神社勧進能 安宅
令和7年 4月27日(日)
午後2時開演/午後1時開場
於 金剛能楽堂
番組
対談「勧進帳を紐解く」
仏師 浅村朋伸 × 宇髙竜成
仕舞「鞍馬天狗」
シテ 金剛永謹
地謡 金剛龍謹
豊嶋晃嗣
宇髙徳成
向井弘記
鶴田流琵琶「那須与一」
鶴田流琵琶奏者 熊田かほり
休憩(三十分)
能「安宅」
シテ 宇髙竜成
子方 松本一真
立衆 種田道一
豊嶋幸洋
山田伊純
惣明貞助
湯川稜
中村洋臣
ワキ 有松遼一
間狂言 茂山忠三郎
笛 杉信太朗
小鼓 林大和
大鼓 河村大
後見 金剛永謹
廣田幸稔
宇髙徳成
地謡 松野恭憲
今井清隆
金剛龍謹
廣田泰能
今井克紀
豊嶋晃嗣
重本昌也
向井弘記
〈午後五時過ぎ終了予定〉
出演者
◯能楽師シテ方 金剛流
金剛永謹 金剛龍謹 松野恭憲 今井清隆 種田道一 廣田幸稔 廣田泰能 豊嶋幸洋 今井克紀 豊嶋晃嗣 重本昌也 宇髙竜成 宇髙徳成 山田伊純 惣明貞助 向井弘記 湯川稜 中村洋臣 松本一真
◯能楽師ワキ方 高安流
有松遼一
◯能楽師狂言方 大蔵流
茂山忠三郎 山本善之
◯能楽師笛方 森田流
杉信太朗
◯能楽師小鼓方 幸流
林大和
◯能楽師大鼓方 石井流
河村大
◯スペシャルゲスト
仏師 浅村朋伸
鶴田流琵琶奏者 熊田かほり
-スタッフ-
宣伝美術=田中嘉代(かよくらふと)
WEBサイト制作=高瀬フヒト
制作=清水翼(KANKARA Inc.)
協力=関蝉丸神社
主催=竜成の会
みどころ
ご挨拶
2015年より始まりました竜成の会は、これまで多くの方々にお力添えを賜り、今回で十回目を迎える事となりました。ここに改めまして御礼申し上げます。
また、2020年・第六回より続けて参りました「関蝉丸神社勧進能」は今回が最終回となります。この度、金剛流二十六世宗家・金剛永謹先生のお許しを得て、勧進能の締め括りに大曲「安宅」を勤める事となりました。
能「安宅」は平安時代の武将・源義経を主人公とする「義経記」を原典とし、兄・頼朝の追手から逃れる為、諸国を廻る山伏に扮して、加賀の国・安宅の関を抜けようとする場面を描きます。この物語の中で武蔵坊弁慶は東大寺修復の為の「勧進帳」を関守の前で読む事になります。
今回は、まずはじめに仏師・浅村朋伸氏との対談で「勧進帳とは何か」を紐解いて参ります。そして金剛永謹御宗家による仕舞「鞍馬天狗」、鶴田流琵琶奏者・熊田かほり様による琵琶演奏「那須与一」、そして能「安宅」と、義経の生涯を軸に「勧進帳と勧進能」「関蝉丸神社と琵琶」をつなぐ舞台をご披露いたします。
およそ十年前に踏み出した一歩をきっかけとして、これまで様々な人や物語と出逢う事ができました。この十回目の節目の会も、ご来場賜ります皆様と共に「一期一会」の瞬間を積み重ねて参りたいと思います。ご高覧の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
宇髙竜成
解説
仕舞「鞍馬天狗」
義経は幼名を牛若丸と言い、母の常盤御前の元を離れ、鞍馬寺に預けられていました。ある日、牛若丸は鞍馬山の満開の桜の下で一人の山伏と出逢います。山伏は牛若丸の素性を知り、彼の素直な心に感じ入って一緒に桜の名所を巡り心を慰めます。実はこの山伏は鞍馬山に住む大天狗・僧正坊で、平家討伐を夢見る牛若丸に「兵法の秘術を伝授しよう」と言い、師弟の契約を結びます。
やがて兵法を伝授し、僧正坊は別れを告げますが、いくら器量に優れた御曹司とは言え、まだ幼い牛若丸は思わず天狗の袖に縋り付きます。僧正坊は名残惜しく思い、平家討伐の際には牛若丸のそばに寄り添って力を貸す事を約束して、鞍馬山に飛び去ります。
僧正坊は恐ろしい天狗の姿をしていますが、厳しさと優しさを兼ね備えた人格者として描かれます。もしかしたら牛若丸は僧正坊に父親の姿を重ねていたのかも知れません。仕舞では僧正坊が牛若丸に別れを告げるシーンを演じます。
鶴田流琵琶「那須与一」
那須与一は、屋島の合戦において源氏方の弓の名手として活躍した人物です。夕暮れ時に、平家方より舟を一艘近づけ、扇を的として掲げ「これを射落としてみよ」とばかりに手招きして源氏軍を挑発します。義経が軍勢の中から一番の弓の使い手を呼ぶように命令すると、まだ十七歳だった那須与一が選ばれます。源平両家の兵達が見守る中で、源氏の名誉をかけた一矢を見事的中させる名場面は後世まで語り継がれています。
「扇の的」のエピソードは日本の教科書にも登場する有名な話で、様々な芸能でも演じられています。この度は歌人・琵琶法師の蝉丸を祭神とする関蝉丸神社のご縁を通じて、鶴田流琵琶の熊田かほり様にご出演頂く事が実現しました。主催者の私もとても楽しみにしています。
能「安宅」
平家討伐を果たした義経は、兄・頼朝から謀反の疑いをかけられ、都を落ちる事になります。一行は全国を行脚する山伏の姿に身をやつし、奥州藤原氏を頼ります。頼朝はこの情報を耳にし、全国に新しい関所を設け山伏達を厳しく取り調べます。
加賀の国・安宅の関守は一行を怪しんで止めると、先達に扮する弁慶は東大寺勧進の為に諸国を廻る山伏であると偽ります。そして関守の前で勤行を見せ、勧進帳を読み上げ、誠の山伏である事を証明し関を通ろうとします。
しかし、関守は後ろを歩く強力姿の義経を見咎め、制止します。一行は直ちに引き返し、弁慶は義経に似た強力のせいで足止めを喰らったと怒り、金剛杖で義経を打ち据えます。それでも関守は義経を通さないと言うので「さては強力の持つ笈の中身を狙っているのだな」と関守達を盗賊呼ばわりして、山伏一同は気負い立ち関守に迫ります。山伏達の威勢に気押された関守は、ついに非を認め一行を通します。
一行は関から遠かった所で休息を取り、弁慶は義経に深々と頭を垂れ、この手で主君を打ち据えた事を嘆きます。義経は弁慶の機転によって命が助かった事は八幡大菩薩の加護のおかげだと言い弁慶の心を慰めます。そこに先程の関守が訪ねて来て、先刻の非礼を詫び一同に地元の酒を勧めます。弁慶は舞を舞い酒宴を盛り上げつつ、頃を見計らって一同はその場を立ち去り、奥州へと下っていきます。
動画
お問い合わせ先
お問い合わせフォームURL:http://www.tatsushige3.com/contact/
その他のお問い合わせ先:メール: info@tatsushigenokai.com
応援コメント(2)