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プログラム
【昼の部】
「解説」
「義経千本桜」道行初音旅
「新版歌祭文」野崎村の段
【夜の部】
「解説」
「曾根崎心中」生玉社前の段・天満屋の段・天神森の段
出演者
出演:人形浄瑠璃文楽座技芸員
みどころ
あらすじ
【昼の部】
●義経千本桜 道行初音旅
浄瑠璃三大傑作のひとつで、人形浄瑠璃の全盛期、延享4年(1747)に大坂の竹本座で初演された、二代竹田出雲、三好松洛、並木千柳合作の五段の時代物。四段目の、満開の桜を背景にした道行は、道行の最高傑作とされ、目も耳も圧倒される極めて華麗な舞台です。
平家滅亡後、兄源頼朝に追われる義経が吉野にいると知った愛妾静御前は、義経の忠臣佐藤忠信に伴われ、吉野へ。道中、義経から与えられた鼓を静が打つと、必ずどこからともなく姿を現わす忠信。その正体は狐…。
忠信がどう登場するか、また静から忠信への豪快な扇の投げ渡しも、見どころです。
●新版歌祭文 野崎村の段
歌祭文によって世間に広まった、大坂の油屋の娘お染と丁稚久松の心中(1710)。この事件から生まれた多くの作品中、最も有名で人気のある、近松半二の二巻の世話物で、安永9年(1780)、竹本座初演。大阪府大東市を舞台とする上の巻の「野崎村」には、それまでのお染久松物にはなかった新たな悲恋がみごとに描かれています。
野崎村の百姓久作が縁あって育てた久松は、久作の妻の連れ子おみつの許婚(いいなずけ)でありながら、奉公先の娘お染と恋仲。決して許されない主従の恋を危ぶんだ久作は、久松が実家へ戻されたのを幸い、すぐにおみつと結婚させることに。諦めかけていた祝言が、突如、現実のものとなり、おみつは大喜び。
一方、この恋が叶わぬときには死ぬ覚悟で、久松のあとを追って来たお染。久松も心中を決意。けれども、人の道に背くこの恋を諦めるよう、久作に諭され、心ならずも別れを約束しました。二人を死なせたくない、おみつを幸せにしてやりたい、その願いが叶ったと久作が喜んだのも束の間、花嫁姿のおみつは、実はすでに髪を切り、俗世を捨てた尼に。二人の本心は心中と見抜き、命を助けるため二人を添わせようと、自身の幸せを諦めたのでした。
悲しみから一転、段切は、名曲として知られる旋律を三味線が連れ弾きで華やかに奏で、人形が笑いを誘います。
【夜の部】
●曾根崎心中 生玉社前の段・天満屋の段・天神森の段
元禄16年(1703)、露天神(つゆのてんじん)社(大阪市北区)で起きた心中事件を題材として、その一月後に竹本座で初演され、大好評を博した近松門左衛門の世話物第一作。それまで歴史や伝説といった過去の物語のみを題材として来た浄瑠璃に、同時代の身近な事柄を描く新分野「世話物」を確立した、画期的な作品です。現在上演されているのは、1955年に、野澤松之輔の脚色・作曲により大阪の四ツ橋文楽座で復活上演されたもので、原作のままではありませんが、海外での評価も高く、文楽を代表する演目となっています。
醤油屋の手代徳兵衛は、天満屋の遊女お初との愛を貫くため、主人からもちかけられた縁談を断固として拒絶。激怒した主人に命じられたのは、継母が知らぬ間に話を決めて受け取っていた持参金を返すこと、そして、大坂追放でした。お初に会えなくなる危機。継母から取り戻した金を早く返して、主人の気持ちを和らげたい…。ところが、その大切な金を友人の九平次にだましとられたうえ、衆人環視の中、証文偽造の罪を着せられ、打ちのめされるはめに。金も面目も失い、もはや生きてはいられなくなりました。
その夕方、天満屋では、早くも徳兵衛の噂でもちきり。お初は、店の外で死の覚悟を告げる徳兵衛を裲襠(うちかけ)の裾に隠し、ひそかに店の縁の下に忍び込ませます。九平次の中傷に怒りで身を震わせる徳兵衛。一緒に死ぬとの言葉とともに足で返事を促すお初。徳兵衛はその足を押し戴いて涙。このように、誰にも気づかれず、足で心を確かめあった二人は、深夜、店を抜け出し、曾根崎の天神の森で心中しました。
縁の下と女性の足を見せる演出が独特の「天満屋」。「この世の名残、夜も名残…」、名文と讃えられた「天神森」の道行。哀しくも美しい心中場面。二人の心情がまっすぐに伝わって来る舞台です。
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