プログラム
藤川大晃:委嘱新作
フランソワ・クープラン:王宮のコンセール第2番
ジャン=ジョゼフ・ド・モンドンヴィル:ハーモニクスソナタ op.4-6 他
出演者
ジャン=クリストフ・ディジュー(チェンバロ)
重松彩乃(バロックヴァイオリン)
みどころ
いまとむかし、フランスと日本。
時と国の「あわい」に舞う、チェンバロとバロックヴァイオリン。
クープランがルイ14世のための宮廷演奏会に捧げた《王宮のコンセール》から、華やかなヴァイオリンのハーモニクスが印象的なモンドンヴィルの《ハーモニクス・ソナタ》まで。
さらに、能の音楽構造に着想を得た藤川大晃氏の委嘱新作も初演いたします。
2014年バッハ・コンクール(ライプツィヒ)第1位、現在ドイツ・フライブルク音楽大学教授として活躍するフランス人チェンバリスト、ジャン=クリストフ・ディジュー氏を迎えて、一夜限りの特別なプログラムをお届けします。
連絡事項
【ご協賛チケット】
この度、通常の一般券と学生券に加え、ご協賛チケットもご用意しております。
ご協賛くださった方には以下の特典をご用意しております。
1)プログラムにご芳名を掲載(7月20日までにご購入くださった方で掲載ご希望の方のみ)
2)藤川大晃作品の演奏録音データを後日プレゼント
ご協賛チケットBをご購入の方には、さらに出演者及び作曲者の直筆のメッセージカードをお付けいたします。
どうぞご検討くださいませ。
また、プログラムへの広告掲載も対応可能です。ご相談ください。
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ジャン=クリストフ・ディジュー(Jean-Christophe Dijoux, チェンバロ)
2014年、ライプツィヒ国際バッハ・チェンバロコンクールで第1位を受賞。
「音楽的な流れに対する極上な感性と、修辞的表現の繊細さ」(A. ベンソン=ウィルソン)、「フレージングにおける時間の扱いと、音を同時に鳴らさないという洗練された技法の両面における卓越した時間感覚」(B. レーマン)など、批評家からも高く評価されている。
2016年の初のソロCD《Varietas》は、直ちに批評家の賞賛を集め、日本の『レコード芸術』誌で同年8月の「今月の一枚」に選出。ドイツ・フランス国内でも放送された。
マクデブルクのテレマン国際コンクール(通奏低音に対する特別賞)や、ラクイラおよびサン・ジネージオの室内楽コンクール第1位など、室内楽分野でも受賞歴多数。
《バッハ・コレギウム・ジャパン》《レ・タラン・リリク》などの著名アンサンブルと共演し、ライプツィヒ・バッハフェスト、ルール・ピアノ・フェスティバル、テレマン・フェストターゲ、などに出演。
現代音楽への造詣も深く、アンサンブル《2e2m》との共演を重ねる。
パリ国立高等音楽院にてピアノ、和声、対位法を学びつつ、歴史的鍵盤楽器への理解を深めた。
その後、フライブルク音楽大学古楽科およびバーゼル・スコラ・カントルムを、いずれも優秀な成績で修了。ロバート・ヒル、ミヒャエル・ベーリンガー、ヨルク=アンドレアス・ベッティヒャー、イェスパー・クリステンセンに師事。
2019年デトモルト音楽大学教授に就任。2020年より、フライブルク音楽大学教授、同大古楽科長を務める。
後進の指導にも熱心に取り組み、夏季講習会などでの指導も多数。
音楽のほか、文学、哲学、政治学への関心も深く、自然との時間や料理、ヨガも日々の糧としている。
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重松彩乃(バロックヴァイオリン)
第13回国際テレマンコンクール(ドイツ・マグデブルク)歴史的弦楽器部門第3位。フライブルク・バロックオーケストラやブレーメン・バロックオーケストラなど、ドイツ各地の古楽団体の公演に参加し、ユトレヒト古楽音楽祭、バッハフェスト・ライプツィヒなどの国際音楽祭にも出演。現在はドイツを拠点にヨーロッパ各地で演奏活動を行っている。バロックヴァイオリンをはじめとする歴史的楽器による現代音楽の演奏にも取り組み、古楽器のための新作委嘱や初演も積極的に行っている。
東京藝術大学附属高校を経て同大学卒業(アカンサス音楽賞受賞)。フライブルク音楽大学修士課程(ヴァイオリン専攻)修了、同現代音楽演奏専攻を今夏修了予定。現在、ブレーメン芸術大学修士課程(古楽専攻)に在籍。
これまでに戸田薫、ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ、メヒティルト・カルコウ各氏にバロックヴァイオリンを、ジャン=クリストフ・ディジュー氏にチェンバロを師事。第8回ルイ・シュボア国際音楽コンクール(ワイマール)にて現代曲特別賞受賞。青山音楽財団、DAAD、野村財団などの奨学金を受給。
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藤川大晃(作曲)
音楽家、作曲家。
日本の伝統音楽、特に能について理論的/実践的に研究しており、それらに内在する時間や日本語が持つ音楽構造を自らの作品に応用するなど、日本の音、コトバや文化の関係性を追求しそれが導く普遍性を探求している。
京都市出身。東京藝術大学音楽学部作曲科、東京藝術大学大学院音楽研究科作曲専攻修士課程をそれぞれ卒業・修了。2021年4月から一年間、ハンブルク音楽演劇大学で研鑽を積む。第23回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門で一般の部第1位を獲得。また、大学院アカンサス賞(修士課程作曲専攻首席修了)、同声会賞、三菱地所賞、弘前市長賞を受賞している。平成30年度野村学芸財団奨学生。
創作活動の他にもピアノ演奏、指揮、楽曲解説の執筆などを手掛け、また能楽師やダンサー、小説家、詩人との共演など他のジャンルとの交流も積極的に行い、多岐にわたる活動を繰り広げている。
現在、東京藝術大学音楽学部非常勤講師。
お問い合わせ先
メールアドレス:ayanoshigematsuvn@gmail.com
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