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プログラム
※2月21日(月)21:00から2月25日(金)19:00頃まで、一部のお客様にアーカイブ配信をご覧いただけない状態が発生いたしました。
現在は復旧し、問題なくご視聴いただけます。
これに伴い、アーカイブ配信期間を2月28日(月)21:00までから、3月4日(金)21:00までに延長させていただきます。
皆様にはご不便とご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
【第32回東京藝術大学ホルンアンサンブル定期演奏会】
~Program~
・Festival Fanfare / N.J.perrini
・Chaconne Op.26 / K.Turner
・Duets for unaccompanied Horns / G.Schuller
・Suite for 8horns / R.L.Presti
・Sonata for Four Horns / M.Tippet
-休憩-
・Sonata for Four Horns / P.Hindemith
・Konzertante music für acht Hornen op.78 / J.Koetsier
Program notes
Festival Fanfare / N.J.perrini
アメリカのホルン奏者であるペッリーニは後進の指導にも力を入れており、オハイオ州のキャピタル大学ではホルンの指導はもちろん音楽監督兼指揮者を務めるなどしていた。またペッリーニは作曲にも熱心に力を入れており、この「フェスティバルファンファーレ」もホルンアンサンブルの重要なレパートリーとなっている。曲構成は壮大な前奏のMaestosoからFasterに繋がり、神妙な響きを持つ中間部Lentoを経て再び前奏のテーマが繰り返される。(西川)
1st 西川 2nd中野 3rd市川 4th原 5th岡本 6th山本
Chaconne Op.26 / K.Turner
Kerry Turnerは1960年アメリカ生まれの作曲家、ホルン奏者である。
マンハッタン音楽学校、シュトゥットガルト音楽芸術大学卒業後はルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の奏者に就任するなど国際的な活動をしている。また、世界を代表する「アメリカン・ホルン・カルテット」のメンバーの一人であり、作曲家としてもアンサンブルのためにも数多く作品を提供している。
『Chaconne』はJ.S.Bachによって作曲されたPartita No.2 for Violinを元に作曲された。
主題が直接引用されているわけではないが、そのハーモニーやリズムがこの作品の中に込められている。
祈りを捧げるような主題から始まり、10の変奏が登場する。
ゲシュトップやミュートによる音色の変化、細かいパッセージや新たなハーモニーが次々と登場しフィナーレへと向かっていく。
3本のホルンによって奏でられる多様なアンサンブルを楽しんでいただきたい。(田嶋)
1st田嶋 2nd関澤 3rd谷
Duets for unaccompanied Horns / G.Schuller
ガンサー・シュラー(Gunther Schuller 1925~2015)はアメリカのホルン奏者であり、現代音楽の中に積極的にジャズの要素を取り込もうとした作曲家である。
今回演奏する無伴奏デュオは1962年に出版された作品だ。
第1楽章は、半音進行が特徴的で音が1つずつズレながら重なり合い浮遊感のある響きが感じられる。
第2楽章は、シュラーの無伴奏ホルンのための練習曲第8曲とほぼ同じ音型が使われており、速いテンポの中で2本での絡み合いが聞きどころである。
第3楽章は、4分音符と4拍3連音符の組み合わせで構成されている。
第4楽章は、1stが半音で上行していく中2ndは半音で下降していき、音型が反行していくためうねるように聞こえる。
全体を通して現代的な響きがする曲だが、2人の緻密なアンサンブルにも注目して楽しんでいただきたい。(宇名根)
1st宇名根 2nd伊藤
Suite for 8horns / R.L.Presti
プレスティ(1933〜1985)はマサチューセッツ州出身のアメリカの作曲家、クラリネット奏者である。51歳という短い生涯を終えるまで作曲家として活動する傍ら、大学で音楽理論や作曲、クラリネットを教えるなど、教育分野にも従事した。
この作品はアメリカのプロホルン奏者で結成された"ロサンゼルス・ホルン・クラブ"の為に、1969年に書き下ろされた。ホルンの魅力を生かした親しみやすい旋律で、ホルン界では重要なレパートリーの一つとなっている。
全三楽章からなり、第一楽章《ファンファーレ》で輝かしく勇ましい幕開けとなる。第二楽章《ノクターン》ではどこか物憂いげな独奏から始まり、次々と旋律が重なっていく。第三楽章《マーチ》では行進曲風の勇ましい曲調へ戻り、中間部ではトリオを思わせる穏やかな旋律を奏でる。そして華やかな勢いを持ったまま幕を閉じる。(佐藤)
1st佐藤 2nd原 3rd高崎 4th西川
5th田嶋 6th前田 7th谷 8th長谷川
Sonata for Four Horns / M.Tippet
マイケル・ティペット(Michael Tippet 1905-1998)は、イギリスの作曲家。4曲の交響曲をはじめ、オペラや声楽曲、ピアノソナタなど幅広く作曲活動を行う傍ら、指揮者としても活躍した。
『ホルン四重奏のためのソナタ』は、1955年にイギリスの名ホルン奏者であったデニスブレイン率いるアンサンブルのために作曲され、同年に初演された。作曲当初は、今の完成版より高い調で作曲されたが、ブレインらはキーが高すぎるとして移調を要求したという。作曲者自身はこの曲について、「すべての楽章を通して、特徴的なコール(1楽章冒頭から見られるような跳躍のモチーフ)と三和音のアルペジオがある。フーガの部分のようにコールそのものがテーマとなることもあれば、ノクターン(第3楽章)のように、コールがソロの伴奏になることもある」と語っている。(二階堂)
第1楽章:Allegro molto moderato
第2楽章:Allegro giocoso
第3楽章:Lento cantabile in stilo notturno
第4楽章:Allegro molto e vigoroso
1st二階堂 2nd小山 3rd加藤 4th山本
Sonata for Four Horns / P.Hindemith
20世紀ドイツの作曲家の中でも多作家として知られるパウル・ヒンデミット(1895-1963)。
数々の名作を残し生涯に600曲以上も手がけたと言われ、交響曲やオペラなどのほか、オーケストラを構成するほぼすべての楽器のためのソナタを残した。
本日演奏する「4本のホルンのためのソナタ」は1952年に作曲された。彼の得意とする対位法的書法が用いられ、「実用音楽」を提唱したヒンデミットならではの、音域・奏法など現実的な範囲内でありながらもホルンから最大限の効果を引き出した作品となっている。
第1楽章:ヒンデミット自身の交響曲〈世界の調和〉(1951年)の第3楽章「天体の音楽」冒頭を思わせる小フーガ。
第2楽章:旋律とリズムがパート間で絶妙に受け渡されていく。中ほどに第1ホルンの短いカデンツァ風独奏をもつ。
第3楽章:古いドイツ民謡〈僕は角笛を吹く Ich schell mein Horn〉による変奏曲。互いが呼び交わしたり、伝統的な狩のホルンを連想させる6/8拍子で駆け巡ったりと作曲者の多彩なアイデアが詰まった終曲。 (福田)
1st福田 2nd中野 3rd佐藤 4th長谷川
Konzertante music für acht Hornen op.78 / J.Koetsier
ヤン・クーツィールはアムステルダム生まれの指揮者、そして作曲家である。作曲家として交響曲、管弦楽曲、室内楽曲、合唱、オペラなどのアンサンブルを主に手掛けた。第1楽章は各パートのファンファーレから始まりホルンらしいハーモニーを味わった後、軽快なフレーズがそれぞれを追いかけるように駆け巡る。第2楽章は、前楽章とは打って変わりおしゃれな雰囲気なゆったりとした冒頭が特徴的で、その後の激的な流れを際立たせている。第3楽章は3部形式となっており、提示部の裏拍に現れるゲシュトップが印象的である。展開部では、音域の広いホルンならではの温かいハーモニーが流れ、再現部へと持っていく。第4楽章は5番パートから8番パートがワーグナーチューバに持ち替え、バロック風の曲調で低音域が力強いフレーズを奏でる。曲の最後は、盛大なファンファーレの後不穏なへ長調で終結する。それぞれの楽章が多彩な音楽を奏で、曲調の変化が見逃せない曲である。(岡本)
1st岡本 2nd前田 3rd宇名根 4th関澤
5th加藤 6th小山 7th市川 8th伊藤
出演者
【東京藝術大学ホルンアンサンブル】
メンバー
・学部1年
谷ひな子
中野徳紀
原叶夢
前田梨花
・学部2年
宇名根叶多
小山千鶴
西川優弥
長谷川江龍
・学部3年
岡本すみれ
関澤麻衣
二階堂充教
・学部4年
市川航平
福田真子
山本佳奈
・大学院修士1年
高崎万由
田嶋詩織
・別科1年
加藤歩未
佐藤文香
・別科2年
伊藤亜衣
お問い合わせ先
その他のお問い合わせ先:Tel 090-4027-5481(西川)
Eメール geidai.horn@gmail.com
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