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プログラム
ワーグナー ニュルンベルクのマイスタージンガーより第1幕への前奏曲
スメタナ 連作交響詩「我が祖国」より「モルダウ」
リムスキー=コルサコフ 交響組曲「シェヘラザード」作品35
出演者
●東京セラフィックオーケストラ
●指揮 永峰 高志
●コンサートマスター 加藤 えりな
■■■■■■指揮者 永峰 高志■■■■■
東京藝術大学卒業後NHK交響楽団に入団。第1ヴァイオリン次席奏者、第2ヴァイオリン首席奏者として活躍する。2012年NHK交響楽団より同団への功績が認められ第32回有馬賞を授与される。2015年同団を退団する。現在、オーケストラとの共演でソリストとして、またウォルフガング・サヴァリッシュ、ペーター・シュミードル、ヴェンツェル・フックス各氏との共演等で室内楽奏者としても活躍している。コンサートマスターとしても、新日本フィル、仙台フィル、山形交響楽団、N響メンバーによる室内合奏団等に客演し高い評価と信頼を得ている。指揮者としても、シュトゥットガルト室内管弦楽団、新日本フィル、仙台フィル、アンサンブル神戸、N響団友オーケストラ、N響メンバーによる室内合奏団等の指揮をし、高い評価を得てその活動の場を広げている。また近年は、アマチュアオーケストラの指導にも力を注ぎ、オンディーヌ室内管弦楽団、静岡フィル、FAF管弦楽団、フィルハーモニックアンサンブル管弦楽団、山梨交響楽団などの定期演奏会に指揮者、コンサートマスターとしても出演している。教育者としても国立音楽大学特任教授、洗足学園音楽大学客員教授、東京藝術大学非常勤講師として後進の指導にも当たり、その指導はヴァイオリン奏法だけにとどまらず、オーケストラスタディ、オーケストラ奏法にまで及び、門下からはミュンヘンフィル、フランクフルト放送響、NHK交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルをはじめ国内外のオーケストラのオーディションに数多くの合格者を輩出している。2010年より岩手県久慈市文化会館(アンバーホール)の芸術監督も務め、数々の公演をプロデュースし成功を収めている。また、八戸イカール国際音楽祭&ミュージックキャンプのディレクターも務めている。
■■■■■コンサートマスター 加藤 えりな■■■■■
北九州市出身。5歳よりヴァイオリンを始める。第42回全日本学生音楽コンクール福岡大会第1位。中学生時、ウィーン市立音楽院でトーマス・クリスチャンに師事。東京芸術大学音楽学部付属音楽高等学校卒業。同高校の新校舎落成式にて記念演奏。同大学入学後パリへ留学。パリ国立高等音楽院、及びイヴリー・ギトリス氏のもとで学ぶ。ヴァイオリン、室内楽ともにプルミエ・プリを得て同音楽院を卒業。
卒業後もJ.J.カントロフ、R.ドガレイユ各師のもとで研鑽を積む。ザルツブルグモーツァルテウム国際アカデミーで大賞、ヴィエニアフスキ(ジュニア)国際コンクール、シュポア国際コンクール、リピツァー国際コンクール等で入賞及び特別賞受賞。ロンティボー国際コンクールセミファイナリスト。ノルマンディー室内楽コンクール第1位受賞 (デュオ)後、フランス国内で多数の演奏会に出演。日本では、NHK-FMリサイタル、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭(仏、日本)、軽井沢八月祭、東京・春・音楽祭、美浜・幕張音楽祭などに出演。南西ドイツフィルハーモニー、Paul Constantinescu Ploiesti フィルハーモニカ、東京都交響楽団などと協演。現在、ソロ、室内楽、オーケストラ等幅広く活動中。東京芸術大学講師。芸大フィルハーモニア管弦楽団、横浜シンフォニエッタ、プレシャスカルテットのメンバー。
みどころ
20回という節目を迎える定期演奏会にふさわしく、これまでの歩みへの感謝と、これからの希望を紡ぐプログラムを春風に乗せて三部構成にてお届けします。
■ワーグナーの《マイスタージンガー》前奏曲は、ワーグナー唯一の喜劇的オペラ《ニュルンベルクのマイスタージンガー》の幕開けを飾る音楽です。16世紀のニュルンベルクを舞台に、靴職人や金細工師など、職人たちが詩と歌の技を競い合う姿を通して、伝統を受け継ぐ誇りと、新しい表現を求める情熱が描かれます。堂々とした金管の主題と、柔らかく歌う弦の旋律が重なり合い、古き良き技と創造の喜びがひとつに溶け合うような響きが広がります。
積み重ねた年月とともに歩んできたこのオーケストラの20回の軌跡にも、その精神は重なります。伝統を大切にしながら、新しい音を求め続けるーそんな想いを、この曲に託して幕を開けます。
■続くスメタナの《モルダウ》は、チェコを流れる大河ヴルタヴァの一生を描いた音の物語。清らかな源流から始まり、村の祝祭、夜の静けさを経て、大河へと注ぐその音楽には、祖国の自然と人々の営みが息づいています。この曲が書かれた1874年、スメタナはすでに聴覚を失っていました。音を失ってもなお、心の中に響く音を信じ、希望と祈りをこめて書き上げた作品です。
流れゆく時間の中で変わるものと、変わらず守りたいもの―《モルダウ》の大河のように、その両方を抱きしめながら次の流れへと漕ぎ出します。
■最後にお届けするリムスキー=コルサコフの《シェヘラザード》は、中東の物語集『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』に着想を得た交響組曲です。妻の裏切りにより心を閉ざし、毎夜新たな妃を迎えては翌朝に処刑していた王シャフリアール。その怒りを鎮めたのが、聡明で勇敢な女性シェヘラザードでした。彼女は自ら王の妃となり、夜ごとに物語を語り始めます。しかし夜明け前に物語を途切れさせ、「続きは明晩に」と告げるのです。王はその続きを聞きたくなり、処刑を延ばします。そうして千夜にわたり語り続けた物語の力によって、王の心は次第に癒され、やがて愛と慈しみを取り戻します。この作品では、力強い王の主題と、語り手シェヘラザードを象徴する艶やかなヴァイオリン・ソロが呼応しながら、幻想的で色彩豊かな世界を描き出します。
語ることで心をつなぎ、音楽によって世界を照らす―私たちの音楽もまた、そんな温かな光でありたいと願いを込めて、この記念の舞台を締めくくります。
お問い合わせ先
メールアドレス:koho@seraphicorchestra.com
その他のお問い合わせ先:東京セラフィックオーケストラ問い合わせ窓口:koho@seraphicorchestra.com
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