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プログラム
M. ラヴェル / C. ゴットヴァルト: Soupir
( 詩: S. マラルメ)
近藤譲: 嗟嘆(といき)
( 詩: S. マラルメ 訳詩: 上田敏)
三善晃: 縄文連祷
(詩: 宗左近)
成清翠: ささやきュビズム [vocalconsort initium 2019年委嘱初演作品] [改訂版初演]
真鍋尚之: 3つの詩/死 [vocalconsort initium 2022年委嘱初演作品] [全曲版初演]
(詩: J. アイヒェンドルフ、R.M. リルケ、大庭みな子)
三宅悠太: 寺山修司のテキストによるコンセプションⅠ [vocalconsort initium 2024年委嘱初演作品] [完全初演]
(詩 寺山修司)
出演者
ピアノ: 小田裕之(おだひろゆき)
小学校時代より合唱に親しむ。その後もピアノの研鑽を続け留学を終え、旧プロ合唱団日本合唱協会のピアニストを経て現在に至る。1998年、桐朋学園大学ピアノ科を首席で卒業し、NTT docomoより奨学金を授与される。その後、同大学研究科、プラハ芸術アカデミー研究科にて研鑽を積んだ。これまでに大阪センチュリー響、フィラルモニカ・ブラショフ他と共演。文化庁助成演連コンサート(リサイタル)、日本ショパン協会パウゼシリーズ(リサイタル)、日本ブラームス協会例会、日本クロアチア音楽協会(リサイタル)他に出演。現在、桐朋学園大学非常勤講師、全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)正会員・コンペティション課題曲選定委員、日本ショパン協会正会員、国際マルティヌー協会会員。松原混声合唱団ピアニスト。
笙: 真鍋尚之(まなべなおゆき)
作曲家・雅楽演奏家。伝統に根ざしながら独奏楽器としての笙の地位を確立させ、さらに超絶技巧を用いた作品の演奏で笙の魅力を飛躍的に発展させた。洗足学園大学卒業(専攻−作曲・声楽)。東京芸術大学邦楽科雅楽専攻卒業。1994年第18回神奈川県合唱曲作曲コンクールに《みどり色の蛇》最高位入賞。第1回国立劇場作曲コンクール優秀賞(1位)、東京・邦楽コンクール第1位など作曲及び演奏での受賞多数。2003年のリサイタルは読売新聞における年間ベスト5に選ばれる。2011年〜2012年文化庁文化交流使としてドイツ・ベルリンを拠点に12ヵ国30以上の都市で活動。ソロを中心に50回以上の演奏会を開いてきた。活動は日本のみならずヨーロッパや中南米におよぶ。パラグアイ・アスンシオンにてオーケストラと独唱・合唱のための1時間に及ぶ《Acosta Ñu》を初演。
指揮: 谷 郁(たにかおる)
国立音楽大学声楽科を卒業後、合唱指揮を学ぶために渡欧。ウィーン国立音楽大学指揮科を経てグラーツ芸術大学大学院合唱指揮科を修了。2017年に帰国し、現在は首都圏を中心に合唱指揮者として広く活動している。これまでに合唱指揮を花井哲郎、エルヴィン・オルトナー、ヨハネス・プリンツの各氏に師事。vocalconsort initium、Hugo Distler Vokalensemble、Tokyo Bay Youth Choir、男声アンサンブル聲の常任指揮者。他指導合唱団多数。
指揮: 柳嶋 耕太(やなぎしまこうた)
合唱指揮者。ドイツ・ザール音楽大学指揮科卒業。2015年にドイツ音楽評議会・指揮者フォーラム研究員に選出され、ベルリン放送合唱団、北ドイツ放送合唱団をはじめとするドイツ国内各地の著名合唱団を指揮。2017年秋完全帰国。以来、vocalconsort initium、室内合唱団vox alius、横浜合唱協会をはじめとする多数の合唱団で常任指揮・音楽監督を務める。オルケストル・アヴァン=ギャルド、プロムジカ使節団などの新進気鋭の古楽オーケストラとも指揮で共演するほか、(株)コーラスカンパニー主催の合唱指揮講座講師を務めるなど後進の育成にも力を入れる。合唱指揮をゲオルク・グリュン、指揮を上岡敏之の各氏に師事。
合唱: vocalconsort initium
vocalconsort initium (ヴォーカルコンソート・イニツィウム)は、欧州で研鑽を積んだ合唱指揮者の谷郁 (オーストリア)、柳嶋耕太 (ドイツ)の両名の下2015年に設立された室内合唱団。initium(イニツィウム)は「はじまり」を意味するラテン語である。
ソリスト、アンサンブルシンガー、合唱指導者などそれぞれ独自の音楽家としてのキャリアをもつメンバーの高い基礎能力をベースにして、時代・洋の東西を問わず、その楽曲の魅力を最大限に発揮するための多声楽演奏のあり方を追求している。2015年2月、ヴォルフガング・リーム《私の魂は死ぬほど悲しい》、ハンス・アイスラー《戦争に抗って》を演奏しデビュー。2019年11月に北とぴあ国際音楽祭参加公演として第4回演奏会を開催するなど、東京においてこれまで6回の自主単独公演を成功させている。2020年、コロナ禍を機に演奏配信サイトinitium ; auditoriumの設立に主導的に関わり、自身もリモート録音の演奏を含む複数の演奏映像作品を公開しているほか、2021年には同サイトへの出展アーティストと共に初となる音楽フェス「#わからないフェス」を主催し、好評を博す。2022年にはデンマーク人指揮者モルテン・シュルト=イェンセンを客演指揮者に招聘し、演奏会と指揮マスタークラスを開講。
メンバー
Soprano
石津菜緒
神足有紀
木村優実
齋藤春香
徳田裕佳
對馬香
*浦川愛
*大澤桃佳
*新谷祐美子
*高松栞
*田中朋子
*浜部里美
Alt
小此木里佳
小阪亜矢子
瀬戸翔吾
田中寛
中村沙耶
湯田佳寿美
*石井奈央
*井上真知子
*鈴木隆介
Tenor
菊地海杜
久保田敏生
小沼俊太郎
佐藤拓
町村彰
三品亮輔
*金沢青児
*小林紘努
*高松宏弥
Bass
小藤洋平
佐藤伸行
富本泰成
中原勇希
浜田広志
原田敬大
鳳城昊
*小菅亮太朗
*忠末恵佑
*早川聖也
*矢向仁希
(* 印メンバーは縄文連祷のみ出演)
みどころ
邦人合唱音楽────邦人により作曲された合唱音楽。あるいは、この地に生きる多くのひとが母国語としている日本語に基づく合唱音楽。
母国語で音楽を味わう、というとき、そこにはどのような特別さがあるでしょうか。外国語の音楽や、ことばのない音楽と比べたとき、そこにはどのような違いが存在するのでしょうか。
「邦人合唱音楽の深遠」と題した今回のプログラムでは、それらを皆さまと共に、いま一度フラットな目線で再検証することを目指しています。同一の詩に基づくフランス語・日本語の作品、オノマトペのみで構成された音響作品、笙を響きの軸とし、ドイツ語詩と日本語詩が織りなす作品。宗左近の宇宙を音楽的に投影した作品。そして、三宅悠太による完全新作。そのいずれもが、ことばと音楽の関係性を再考する独自の視点を持つ作品です。
母国語の音楽がいったい何を私たちに近づけ、同時にいったい何を私たちから遠ざけてしまっているのか。私たちなりの答えを見つけ出すことを目指します。
助成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 [東京芸術文化創造発信助成]
動画
お問い合わせ先
vcinitium@gmail.com
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