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プログラム
能 「田 村」
狂言「寝音曲」
仕舞「楊貴妃キリ」
能 「鉄 輪」
出演者
能 田村
シテ 湯川稜
ワキ 岡充
間狂言 山本善之
笛 杉信太朗
小鼓 曽和鼓堂
大鼓 河村凛太朗
後見 金剛龍謹 豊嶋幸洋 向井弘記
地謡 今井清隆 今井克紀 宇髙竜成 宇髙徳成 山口尚志 重本昌也
狂言 寝音曲
太郎冠者 茂山忠三郎
主人 山口耕道
後見 小斉平真路
仕舞 楊貴妃キリ
シテ 金剛永謹
地謡 種田道一 金剛龍謹 谷口雅彦 中村洋臣
能 鉄輪
シテ 山田伊純
ワキ 有松遼一
ワキツレ 原陸
間狂言 茂山忠三郎
笛 左鴻泰弘
小鼓 林大輝
大鼓 渡部諭
太鼓 上田慎也
後見 廣田幸稔 惣明貞助 中村洋臣
地謡 松野恭憲 廣田泰能 豊嶋晃嗣 田中敏文 和田次夫 向井弘記
みどころ
●「鉄輪」
洛北の山奥、ひっそりとした貴船神社に丑刻詣をする女がいます。女は下京の人、自分を捨てて後妻を娶った夫を呪詛しようと貴船に通っているのです。社人に神詫がありました。「鉄輪の三つの足に松明を灯し頭に戴き、顔に丹を塗り赤き衣を着、怒れる心をめされよ」。女は神のお告げのようにしようと立ち上ると見るや、女の様子は一変し、顔色は変わり、髪は逆立ち、あたりに黒雲がおおいかかるや、雨が降り、風が吹き、雷鳴の中を走り帰ります。
女の夫は、このところ悪夢に悩まされるので、安倍晴明を訪ね占ってもらいます。晴明は男の顔つきを見るなり、占うまでもなく女の深い恨であり、ことに今夜限りの命であると見立てます。男は驚いて、女との顛末を話し、転じかえの祈祷を頼みます。
清明は三重の高棚に五色の弊を立て、夫婦の形代を置き、あらゆる神仏、九曜、七星に肝胆をくだいて祈ります。やがて御幣がざわめき、あたりに妖気が漂い、稲妻、雷鳴の中に女の生霊が現れます。女の生霊は、夫に愛の末の恨みを綿々とかき説き、後妻の髪をつかみ打ちすえ、夫の命を取ろうとしますが、夫の身辺には三十番神が守護しています。ついには「魍魎鬼神は穢らはしや。出でよ出でよ」と追い立てられ、機会を待とうという声だけを残し消え失せます。
●「田村」
春の盛り、東国の僧が都清水寺へ詣でる折。
満開の地主の桜を眺めていると、桜の木陰を掃き清める一人の童子がおりました。
僧は童子にこの寺の来歴を尋ねます。童子は、昔延鎮という僧が坂上田村麿の助けを受けてこの寺を建立した際の不思議な出来事を語り、寺の本尊である観音の御利益を讃えます。
そして、僧を誘い名所の山々を教えていたところ、音羽の峰に月がのぼってきます。
二人は月光に美しく映える桜を共に愛で、千金にも替え難い、春のひと時に酔いしれます。
そのうち、童子のただ人ならぬ気配を不思議に思い、僧がその名を問うと童子は、わたしの帰る所を見ればきっと分かるでしょうと言い残し、田村堂の扉を押し開けて内に消えてゆきます。
夜もすがら、僧が桜の舞い落ちるなか、木陰に座して法華経を唱えていると、先程の童子が本来の姿、甲冑を着た征夷大将軍、坂上田村麿の霊として現れます。
田村麿が鈴鹿に軍を率いて赴くとき、清水の観音に祈った事。そして鈴鹿の鬼神の大勢に相対した時、天より千手観音が現れ、敵に千の矢を降らせて討ち滅ぼした事を語ると、僧の眼前にはその有様が広がるようでした。
田村麿は最後に観音の有難い仏力を讃え、また夢のように消えてゆきました。
お問い合わせ先
その他のお問い合わせ先:金剛能楽堂 TEL: 075-441-7222
燕曜会 E-mail: kongoenyokai@gmail.com
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