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プログラム
仕舞「玄象」
狂言 「棒縛」
休憩二十分
能 「天鼓」
付祝言
終演十六時半頃
出演者
仕舞 「玄象」
今村雛子
地謡 今村 嘉伸 今村 嘉太郎 今村 哲朗
狂言 「棒縛 」
太郎冠者 野村 万禄
主 吉良 博靖
次郎冠者 杉山 俊広
後見 雪野 洸太
能 「天鼓 」弄鼓之舞
王伯・天鼓の霊 今村 嘉太郎
天鼓勅使 御厨 誠吾
勅使の従者 吉住 講
笛 杉 信太朗
小鼓 成田 達志
大鼓 白坂 信行
太鼓 田中 達
後見 大西 礼久 山口 剛一郎
地謡 坂口 貴信 谷本 健吾 武田 文志 今村 一夫 久保 誠一郎 宮本 茂樹 今村 哲朗 井内 政徳
みどころ
▼天鼓のあらすじ
中国・後漢の時代、王伯・王母という夫婦に授かった子ども「天鼓Jは、不思議な生い立ちでした。
この子は、王母が、天から鼓が降って胎内に宿るという夢を見て授かりました。するとその後、本当に、妙なる音色をたてる鼓が天から降ってきました。天鼓は、この鼓とともに育ちます。
その鼓の発する音は、大変に素晴らしく、人々を感動させ、悦びを導くものでした。そのうわさが皇帝の耳に入り、鼓を召しだすようにとの勅令がくだされます。
ところが、天鼓はこれに応じずに鼓を持って隠れてしまいます。しかし、あえなく捕らえられ、呂水に沈められてしまいました。
鼓は、宮殿に運ばれてさまざまの楽師が試みに打ちますが、主の天鼓を失ったためか、全く音を発しません。
誰が打っても鳴らないため、皇帝は、天鼓の父・王伯に鼓を打たせよと、勅使を送って召しだします。
王伯は、鼓が鳴らなければ自分も殺されるのを覚悟で宮殿に上がり、わが子への思いを胸に鼓を打ちます。
すると、この世のものとは思われない音色が鳴り響きました。感動した皇帝は、王伯に褒美を与えて帰し、天鼓の冥福を祈るため、呂水のほとりで管弦講をおこなうことにしました。
講の当日、皇帝が呂水に御幸すると、天鼓の霊が現れ、懐かしい鼓を打ち、管弦に合わせて、ひとしきり喜びの舞を舞います。
楽しげに舞う天鼓は、ほのぼのと夜が明け、空も白む頃に現か夢ともつかないようにして、消えていくのでした。
▼天鼓の見所
前半では、わが子である天鼓を失った王伯の、悲運の別れに対する情愛と嘆きを中心に描き、後半では一転して、天鼓という神秘的な存在の芸術に遊ぷ、自由間違な精神を中心に描いています。
前後で老人から子どもへ、シテが大きく入れ替わり、対比の妙があるところに、もう一つの天鼓である不思議な鼓をからませ、非常に魅惑的な芸術性の高い物語に仕上がっています。
「天鼓」とは、七夕の牽牛の別称でもあり、出生の不思議さを思えば、天鼓は、天上人の化身なのかも知れません。
呂水に現れた亡霊は、怨恨や恩愛といった、この世の情念からかけ離れた精霊のように描かれています。
動画
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その他のお問い合わせ先:■今村嘉太郎君と能楽を楽しむ会事務局
TEL:070-5416-2621
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MAIL:yoshitarou0423@gmail.com
観世流能楽師
「今村 嘉太郎」公式サイト
https://www.yoshitaro.jp/
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