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プログラム
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ ロシアとキルギス民謡の主題による序曲作品115
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番ヘ長調作品102
ジャン・シベリウス 交響曲第5番変ホ長調作
指揮:藏野 雅彦
ピアノ:明石 幸大
演奏 和み交響楽団
出演者
指揮:蔵野雅彦
京都市生まれ。堀川高校音楽科を経て東京藝術大学卒業。
87年指揮者として活動を開始。92年ウクライナ国立響定期でマーラー/交響曲第1番「巨人」等を指揮、同年京都市響公演でオネゲル作品等を指揮プロデビューする。
93年小泉和裕氏に師事。
02年文化庁派遣芸術家在外研修員としてグラーツ芸術大学留学。M.ジークハルト教授に師事、グラーツ歌劇場にてF.ジョルダン氏から学ぶ。
04年ロシア国立ノヴォシビルスク・アカデミー交響楽団定期を指揮、06年兵庫県芸術文化センター開館記念公演中西覚作オペラ「おさん茂兵衛丹波歌暦」を指揮、08年高昌帥「“あなたに”より」の初演指揮、16年平野一郎「八幡大縁起」初演を指揮何れも大成功を収めた。海外での活動にはヴェルディ「椿姫」、プッチーニ「蝶々夫人」のオペラ公演も含まれ成功を収めている。
A.アドリアンFl、上田仁Tp、J.フリードマンTb、四方恭子Vl、漆原啓子Vl、川井郁子Vl、藤森亮一Vc、中村功Per、韓伽倻Pf等の世界的音楽家と共演している。
現在までにキエフ・シェフチェンコ国立歌劇場管弦楽団、ロシア・マリエル国立歌劇場、京都市交響楽団、大阪交響楽団、PAC管弦楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団をはじめ多くのオーケストラを指揮し好評を博す。
第13回京都芸術祭京都府知事賞受賞。
現在、京都教育大学および同大学院講師、青山音楽財団理事および未来構想委員。
ピアノ独奏:明石 幸大
京都市立音楽高校(現京都市立京都堀川音楽高校)を経て東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。
2015年、寝屋川アルカスピアノコンクール、ピアノデュオグランプリ部門においてグランプリ受賞。ならびに寝屋川市長賞を受賞。
2017年、神戸芸術センター記念ピアノコンクールにおいて特別賞受賞。その他、多数のコンクールで入賞を果たしている。
京都芸術祭音楽部門において、京都芸術祭奨励賞、亀岡市長賞を受賞。
ピアニストとして活動する傍ら、指揮者としても活動を始める。
また、Sony Music主催STAND UP! CLASSICのメンバーとして活動し、テレビ等メディアでも活躍している。
これまでにピアノを北村純子、馬場和世、坂井千春、迫昭嘉の各師に師事。
指揮を藏野雅彦氏に師事。
京都市立京都堀川音楽高等学校講師。
演奏:和み交響楽団
2007年に発足したアマチュアオーケストラ。
「和み」という名前には、「一緒にいると和める仲間でありたい」「演奏を聴きに来たお客さんに和んでもらいたい」「和(=ハーモニー)を大切にした音楽をしたい」という想いが込められている。
ブラームス自身も好んだとされ、彼の「交響曲第3番」(当楽団第1回定期演奏会曲目)のモチーフでも知られる「Frei aber Froh(自由に、しかし楽しく)」を合言葉に「和み」の音楽を目指して日々努力を重ねている。
設立以来、京都コンサートホールで定期演奏会を行っており、ブラームスの4つの交響曲やベートーヴェンの「英雄」「田園」等、定番の名曲に取り組む一方、マーラー「交響曲第5番」やスメタナ「我が祖国(全曲)」などの大曲にも挑戦している。
みどころ
今回のプログラムは指揮の蔵野先生から頂いた「明石先生とピアノコンチェルトを演奏する」というところから始まり、このようなプログラムとなりました。
当時は世界情勢がこのような事態になるとは想像もしていませんでした。
この文章を書いている私にとりましては、ロシアといえばチャイコフスキーなど多数の作曲家を輩出する国というイメージでした。
指揮の蔵野先生は経歴からもおわかりいただける通り、ロシア、ウクライナで指揮をされるなど、浅からぬ縁のある土地であり、
練習時にもウクライナの友人がどうしているのか、との思いを口にされることがしばしばあります。
蔵野先生は当時の思い出として、
練習が終わると冷蔵庫ではなく窓のそばから冷えたビールを取り出して、まあ飲めと差し出され、つまみはコレステロールの塊のようなものが出るのだが、これがうまい、
というお話をされたことがありました。
「ロシアとキルギス民謡の主題による序曲
ショスタコーヴィッチはソビエト連邦でスターリンが独裁政治をしいていた時代の作曲家であり、当時の政権とは無関係ではいられない環境でした。
この序曲はソビエトのキルギス民族融和政策の一環で、ショスタコーヴィッチはトラックに乗ってキルギスへ向かい、キルギスの人々と音楽にで交流したイベントに起因すると伝えられています。
この時に聴いたキルギスの音楽にいたく感銘を受けたショスタコーヴィッチがキルギスから戻ったのちこの曲が生まれたそうです。
ショスタコーヴィッチといえば冷たく乾いた悲しいメロデイを作る作曲家のイメージを私は持っていましたが、
この曲は大地に根差す人々の素朴で明るく力強い音楽に満ちています。
ショスタコーヴィッチの知らざれる一面が垣間見られます。
「ピアノ協奏曲第2番」
今回の聴きどころです。
蔵野先生の指揮のお弟子さんとして和み交響楽団では長いお付き合いをさせていただいています
明石先生が今回はソリストとして私たちと共演してくださいます。
明石先生は温厚なお人柄と優しい話し方で、団内にもファンが多数いると感じております。
王子然としたそのお姿ではありますが、奏でるピアノは力強く、先生の強い魂を感じます。
個人的には2楽章のアンダンテの美しさに練習のたびにうっとりしています。
ショスタコーヴィッチらしい悲しくも美しいメロデイを堪能していただきたいと思います。
この曲はショスタコーヴィッチが息子のマキシムの誕生日のために作曲されたと伝わっており、
可愛らしく、たのしい音楽の部分が多くあります。
またショスタコーヴィッチの音楽に託した当時の色々な思いも込められています。
「シベリウス 交響曲第5番」
シベリウスはフィンランドを代表する作曲家で、彼が生きた時代はフィンランドに帝政ロシアが同一化政策をしいるなど
ロシアの脅威にさらされた時代でした。
「フィンランディア」、「カレワラ」などフィンランドやその伝説を題材にした曲も多く作っています。
交響曲第5番は第1次世界大戦のころ、彼が50歳のころに作曲されました。
終楽章は空に飛び立つ16羽の白鳥に触発されて書いたといわれています。
実際、終楽章には
教会の鐘が鳴る
青空に鳥が羽音を立てて飛び立つ
心は喜びに満ちている
と感じられる部分があります
また自然の描写のような静けさと厳しさと言葉にできない悲しみと怒りの感情が
一つの音楽の流れの中にあると感じます
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その他のお問い合わせ先:nagomi_orch@infoseek.jp
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