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プログラム
第162回明倫茶会「土味の三角測量:序章、1-1」
日時:5月23日(土)
5席(11:00〜,12:30〜,14:00〜,15:30〜,17:00〜)
場所:京都芸術センター 和室「明倫」
定員:各席8名
「明倫茶会」は、京都芸術センターが実施する特色ある事業のひとつです。各界で活躍される方々を席主に迎え、それぞれの趣向を凝らした設えでお客様をお迎えしています。お茶の種類や菓子、形式なども含め、席主とともに創意工夫を重ねながら、領域横断的で一期一会の場を生み出してきました。
今回は、薪窯の会を席主に迎えます。
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私たちは日常のなかで、文化を通じてどのように固定観念を超え、世界を知ることができるでしょうか。「薪窯の会」はやきものを通じて世界と繋がり直すための、アーティストや陶芸家と研究者の集団です。今回、文化人類学者・川田順造の「文化の三角測量」を応用し、世界の三地点―日本・フランス・ベナン―で焼成されたやきものを並置して、この問いに取り組みます。
キーワードは「土味(つちあじ)」です。
日本では、薪窯の炎や灰との反応で、土そのものから引き出される風合いを土味と呼び、愛好してきました。その美意識は、伝統工芸のみならず、前衛陶芸・現代美術まで引き継がれ、ときに質素な武士性・男性性の理想、あるいは「純粋な日本らしさ」と結びつけられてきました。しかし、この美意識は、国を超えた文化交渉の中で形成された歴史と、更新されるべき広がりを秘めています。
これは器を手に取ることから始まる、文明観そのものを問い直す試みです。茶会では、あえて産地を伏せて器をお出しします。「どれがどこのものか、意外と分からない」――手触りや口当たりという実感から生まれる驚きが、既存のステレオタイプを塗り替える入口となるはずです。
例えば、フランスの器は、仏中部の歴史ある産地の薪窯で焼成されたものです。その産地には独自の文脈で薪窯文化が息づき、日本陶芸と交差してきた歴史もあります。またベナンのやきものは、アフリカと「遠い過去」を結びつけるエキゾチックな印象の中で語られがちですが、女性たちが担う卓越した制作工程や、デザイン・現代美術とも繋がる今の姿があります。
茶会と併せて、背景を紐解く解説と資料展示も行います。そこでは薪窯の会自身の歩みや思考の現在地もご紹介します。感覚的な体験と歴史的な知見。その両面から、新しい世界の見方に出会うひとときをご一緒できれば幸いです。(薪窯の会)
参考文献:川田順造『文化の三角測量―川田順造講演集』人文書院、2008年
Winther-Tamaki, Bert. “Earth Flavor (Tsuchi aji) in Postwar Japanese Ceramics.” Japan Review 32 (2019): 151-191
お問い合わせ先
メールアドレス:info@kac.or.jp
電話番号:075-213-1000
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