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プログラム
一 小唄 白扇 “HAKU-SEN (WHITE JAPANESE SENSU)”
結ばれる二人を扇子の要にたとえ、波たたぬ水の面を穏やかな日々とうたうご祝儀曲です。
短い曲ながらも、「松」や「末広がり」など、縁起の良い言葉がちりばめられているので、様々な機会によくご披露される演目でもございます。
Haku-sen is a celebration song which compares the relationship of a couple getting married to the frames of sensu tied together. It also refers to calm at a pond, comparing it to peaceful days for them.
Many happy words appear in the lyrics for a short song like "matsu" pine trees, a symbol of longevity and "sue-hirogari" a Japanese folding fan, a symbol of felicity, which makes this song popular as a celebration song.
【歌詞・現代語訳】
扇を開くと末広がりの形が二人の前途を祝しています。扇を纏めている留金の様に二人が硬く結ばれるように。
松が茂る池の端に佇むと微風が吹いて来ますが、池の水は波風が立たず、二人の結びつきの様に穏やかで羨ましいほどです。
二 小唄 上げ汐 “AGE-SHIO (THE RISING TIDE)”
こちらの曲は、花火で賑わう両国の川開きの情景を唄った、江戸情緒あふれる曲です。
江戸の両国の賑やかさの真っただ中を唄った曲です。
This piece is filled with Edo atmosphere, singing on the scene of the river festival in Ryogoku, which is crowded with citizens enjoying fireworks.
This is a song that sings of the liveliest days of Ryogoku in Edo.
【歌詞・現代語訳】
満ち潮の時間に一斉に漕ぎ出す舟の多さよ。鉢巻をしたり、着物の片方から肩腕を出して、元気の良い様子を競うような民衆が、月と花火を楽しみ、豆や果物、茹で卵の売物を味わったり。
いらっしゃい、影絵をお見せしますが、見にくいところはどうぞご勘弁下さい。江戸の三つの有名な景色の内、両国の花火のです。チョット観にいらっしゃい。押さないで、押さないで、ソレ上がった、玉屋と掛け声かけてやりましょう。
三 小唄 涼み舟 “SUZUMI-BUNE (FEELING COOL IN A BOAT)”
上げ汐同様、両国の川開きをうたっておりますが、「今の両国は鉄の橋」と少しずつ遠ざかっていく江戸の情緒を名残惜しむような歌詞も出てまいります。
This song depicts the start of summer, kawa-biraki in Ryogoku like Age-shio, while we can see by the lyrics "the Ryogoku Bridge is made of iron" that Suzumi-bune describes how sad it is for the atmosphere of Edo period to be getting father away as time passes.
【歌詞・現代語訳】
夏は川の流れる両国での夕涼みです。
涼を求めていろいろな舟が行き交わしています。
忍び会いの二人から、物売りの舟が、舟から舟へと売り渡ります。
川辺では簡易な建物で、歌舞伎の登場人物の影絵芝居が演じられたり・・それは江戸時代のお話で、今の両国橋は鉄製になり、濁った世の中、川の水は黒く濁り・・
あ〜江戸時代は良かったなあ、そう、思いませんか・・
四 小唄 空ほの暗き “SORA-HONOGURAKI (IN THE TWILIGHT)”
小唄 晴れて雲間 “HARETE-KUMOMA (AFTER THE RAIN)”
「空ほの暗き」と「晴れて雲間」でございます。「空ほの暗き」は清元の「雁金」の中の一節をとって小唄にしたもの、「晴れて雲間」は清元の夕立の晴れた後の曲として出来た唄です。二曲とも男女の一晩を、雨を使って情緒豊かに表現した曲となっています。
Next songs are Sora Honoguraki and Harete Kumoma.
Sora Honoguraki comes from a kiyomoto song, Karigane. Harete Kumoma is the sequel to a kiyomoto song, Yudachi.
Both songs express a night of a couple by rain.
【歌詞・現代語訳】
晴れた空に月が出てきました。
あなたの腕にあるに入れ墨が
かやで睦み合う私の目に写ります。
こうなる運命の縁を結んでくれたのは雷さんだったのね。
明けてゆく空に雲がかかり、木々の間にホトトギスが行く。
髪のほつれを掻き上げながら、思うのは、櫛の雫で濡れたのか、雫が露となり濡らしたのか、あの人と私の想い合う心の様に、どちらが先に好きになったのか・・朝を迎えた逢瀬は降る雨を見ても満ち足りた気持ちになるものです。
五 小唄 ほたる茶屋 “HOTARU-CHAYA (Firefly Saloon)”
歌詞にある、もやい傘とは二人でさす傘、雨の中逢瀬を重ねる男女の機微を唄った艶っぽい曲で御座います。
The term “Moyai Kasa” found in the lyrics represents 2 people, a man and a woman , holding one umbrella.
It is a song of romance and subtlety, and of a rendezvous on a rainy day.
【歌詞・現代語訳】
長崎のオランダ坂に降る雨の中、貴方と傘をさして忍び逢う茶屋で、
貴方が注いで下さる盃で酔う私です。
あの出会いの時のほたる飛び交う茶屋での事を思い出すと、今日も別れ難く、酔ったわたしの我が儘で、貴方の腕の中で、あの夢のようなひと時が訪れました。
出演者
一 小唄 白扇 “HAKU-SEN (WHITE JAPANESE SENSU)” 花柳龍稀世 Ryukiyo Hanayagi
二 小唄 上げ汐 “AGE-SHIO (THE RISING TIDE)” 中田実可子 Mikako Nakata
三 小唄 涼み舟 “SUZUMI-BUNE (FEELING COOL IN A BOAT)” 新村 岬Misaki Shinmura
四 小唄 空ほの暗き “SORA-HONOGURAKI (IN THE TWILIGHT)” 藤間千紫 Senshi Fujima
五 小唄 ほたる茶屋 “HOTARU-CHAYA (Firefly Saloon)” 藤間 心Shin Fujima
みどころ
会場は、江戸時代より受け継がれてきた伝統的な美意識をいまに伝える装飾美術や文化財を誇る、東京都心にあるホテルの一室。
遠い記憶を呼び覚ますような感覚とともにお盆のひととき日本舞踊の会が催されました。
橋掛かりや本舞台を生かした新たな振り付けによる踊りを御覧ください。
尚、本公演第一部も9月19日までteketにて配信中!
動画
お問い合わせ先
その他のお問い合わせ先:shinnokai.ish@gmail.com(心の會事務局)
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