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プログラム
W.A.モーツァルト
歌劇《皇帝ティートの慈悲》序曲 K621
J.ブラームス
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
J.ブラームス
交響曲第3番 へ長調 op.90
出演者
指揮:安藤 亮/アンサンブル・ジュピター音楽監督
ヴァイオリン独奏:ジェラール・プーレ
みどころ
大好評を博した昨年に続き、今年のスプリングコンサートも“ヴァイオリン界の至宝”ジェラール・プーレ氏を迎えます。
昨年のベートーヴェンに続く「王道」ブラームスの協奏曲と、彼の最も内省的な交響曲を軸に、春の色彩と陰影が交錯するプログラムをお届けします。
幕開けを飾るのは、モーツァルト最晩年の祝典劇《皇帝ティートの慈悲》序曲。
威風堂々としたハ長調の輝きの中に、劇音楽らしい緊張と翳りが溶け合い、コンサート全体の輪郭を描きます。
中心に据えるブラームス《ヴァイオリン協奏曲》では、重厚な構築美の奥に、野趣、歌、そして友情の温もりまで宿す作品像が立ち上がります。
プーレ氏の深い音色と、しなやかで凛としたアプローチが、作品を生き生きと照らしながらブラームスの心奥へと聴き手を導いてくれることでしょう。
後半は、ブラームスの情念が静かに燃える《交響曲第3番》。
この交響曲に象徴的に刻まれた「F–A♭–F」という三音は、ブラームスの好んだ言葉“Frei aber Froh(自由に、しかしよろこばしく)” の頭文字とも言われています。
“しかし”という逆接には、生涯「自由」を希求しながらも、その実現の難しさと、よろこびとの微妙な均衡を抱え続けた作曲家の内面が滲みます。
第1楽章の晴朗と翳りの交錯、アンダンテのあたたかな歩み、第3楽章の憂愁に満ちた歌、フィナーレの闘争の先に訪れる安寧。
ブラームスの“よろこび”は決して単純な光ではなく、春の午後にさす淡い陽ざしのように、静かで深く、ときに切ないものとして響きます。
自由とは何か。
よろこびはどこに宿るのか。
お問い合わせ先
メールアドレス:ensemblejupiter@gmail.com
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