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プログラム
なわて音楽セミナーになわて音楽プロジェクトの実行委員長「プロフェッサー 津崎実」が登場!
一口で音の高さと言っても…
●太鼓の音に高さはある?
●音程とピッチは違うの?
●一体何が「高い」の?
●周波数って何?
●アイウエオは音色の違い?
このような疑問についてわかりやすく解説します!
出演者
●ゲスト講師:津崎実(東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了・京都市立芸術大学名誉教授)
●ゲストテノール:中島康博
●ナビゲーター:髙谷光信・コトハニー
みどころ
●概要と狙い●
今回のセミナーの狙いは、音階上の高さと響きの高さの違いを説明することにあります。そのために少しだけ科学的な考え方を使います。そうしないと話がこんがらがるからです。科学的という言葉を使うと音楽愛好家の一部の人からは敬遠されます。「音楽は感覚で捉えるもので理屈ではない!」というような気持ちが敬遠の根っこにあります。確かに良し悪しを判断するためには、音楽で奏でられる音を耳で聴かないといけません。だから感覚で捉えるのは確かですし、まだ理屈がよく分からない子供でも素晴らしい音楽に感動できます。でも音楽は科学だってご存知ですか?音楽を探求する精神は、自然の摂理を探求する精神と密接に関連していて、非常に「科学的」なのです。
さて今回のテーマとした『ドレミの高さ』とは音階上の高さのことで,これは皆さまにもピンとくると思います。一方の『アエイの高さ』はちょっとピンときにくいですが,これらは『響きの高さ』と言います。そうなんです。母音の違いは実は音色の違いなんです。このふたつの違いを直感的に捉える例を示すと、ヴァイオリンとチェロでドレミファソラシドを演奏した場合のイメージです。ふたつの楽器は音階上の同じ高さを演奏できます。そしてヴァイオリンでもチェロでもドからレ、レからミに行くにつれて高くなります。これはピッチが高くなるとよく言います。一方、同じピッチ(例えばドの音)を出している場合でも、ヴァイオリンはチェロよりも「高い」感じがすると思いませんか?あるいは明確なピッチを持てない太鼓のような楽器でも、小太鼓は大太鼓よりも「高い」感じがしますよね?これが響きの高さの違いです。そしてありがたいことに、今日では音響物理学と音響心理学のおかげでピッチは基本周波数、響きの高さは共振周波数によって決まることが分かってきました…。と言っても基本周波数と共振周波数が分からないと意味不明ですよね。その詳細はセミナーのときに…!実際にテノールの中島康博さんの実演も添えて説明します。(中島さんのボイストレーニングを受ける際にも,彼のインストラクションがより分かりやすくなると思います。)
●講師のモットー●
科学的にできるだけ平らな説明を…。
日本には明治維新以降,一気に大量の知識や文化が流れ込んできました。(西洋のmusicもそのひとつです。それまで日本には音曲と楽曲という呼び方しかなかったようで,それぞれの一文字目をとって音楽にしたそうです。)さらにそれ以前から,日本人は知的階層は漢語(中国語)に通じていたこともあり,今でも書き言葉の大半は漢語(漢熟語)です。学術的な記述の中の専門用語がちんぷんかんぷんになりやすい理由のひとつは漢熟語を使うからです。一例を挙げると,日本語として私たちは「ねいろ」という美しい言葉を持っていて,これは音(おと)の色(いろ)という意味から「音色」と漢字を当てています。でも,音響心理学や音楽学の専門家はこれを「オンショク」と読み,その読み方のほうが「正しい」と言ったりします。
専門家が使う専門用語の意味が知りたくて辞書,辞典,事典などを引いても引いてもなかなかピンとこないのは,英語や漢語が漢語で説明されていて「たらい回し」に合うからです。(よくある錯覚は,この手の専門用語をたくさん知っている人を「学がある」と思うことです。用語が口に出せても,本来はそれぞれの用語の意味が伝わらないとまずいわけです。)科学はこのたらい回しをどこかで止めてくれる有効な手段です。科学的方法は誰が測っても同じ結果になる証拠を与えてくれるからです。逆に言うと,そのような証拠が見つからない場合は,科学的には証明されていないとして吹聴することを慎みます。
セミナーでは,その科学の一端を使って日頃は「高さ」の違いと感覚的に捉えている音の違いに少なくともふたつの側面があることをお伝えしたいと思います。ただ,どうしても周波数とか単振動とか共振とか,声帯とか喉頭とか,漢熟語の専門用語は使わないと話が進めづらいので,使わせていただきます。それぞれがどういうものかは平たく説明しますのでたじろがないで下さい。
お問い合わせ先
メールアドレス:nmpinfo2022@gmail.com
電話番号:070-4133-9187
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11:00〜19:00(水.金を除く)となります。
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