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プログラム
◆日時
6/29(土) 開場16:30 開演17:00
6/30(日) 開場16:30 開演17:00
両日とも、第1部、小休憩、第2部、そして少しプログラムのご紹介で60〜70分ほど
◆チケット代
前売 2500円
当日 3000円
◆会場
アトリエ第Q藝術
小田急線 成城学園前駅 徒歩3分
◆主催
Room Kids
◆助成
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 [東京芸術文化創造発信助成]
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ワークショップ企画「現代サーカス作品 制作プログラム」の成果発表公演です。
サーカスが芸術・文化として地位を確立している国は多くあり、昨今は日本でも少しずつ日本の「現代サーカス」が形作られつつあります。
この機運を大切に育てていくためには、作品に込めたい意図、その社会的な意義、採用する手段の性質や特徴など、テクニック以外の面にも鋭く目を向けた創作ができる人材を増やすことが必要だと感じています。
今回アーツカウンシル様の助成をいただきそういった面を考えるワークショップを開催しました。受講者が、自身の制作活動の芯に何があるのかを模索し、それがどのように制作に繋げられるのかを深掘りし、そしてそれが手段(今回はジャグリングに限定されましたが)の性質とどうつながっていくのか、という思考の工程を全員でディスカッションしました。
本公演はその成果発表として、受講者全員で共有し合ったものをまとめ、一つの作品に組み上げていったものになります。
プログラムの概要に関しても、公演後に少しご紹介いたします。
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◆作品概要
「遊びは自由な行為であり、「ほんとのことではない」としてありきたりの生活の埒外にあると考えられる。にもかかわらず、それは遊ぶ人を完全にとりこにするが、だからといって何か物質的利益と結びつくわけでは全くなく、また他面、何かの効用を織り込まれているものでもない。それは自ら進んで限定した時間と空間の中で遂行され、一定の法則に従って秩序正しく進行し、しかも共同体的規範を作り出す。それは自らを好んで秘密で取り囲み、あるいは仮装をもってありきたりの世界とは別のものであることを強調する。」
(ヨハン=ホイジンガ『ホモ・ルーデンス 文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試み』)
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「リズム、規則性、手遊び、ゲーム、真似、実用的でないテクニック。
それらはどこからでも生まれ、しかしどこかへたどり着く前にいつの間にか消えてしまう。」
『遊び』という概念を知ってから数年来思い続けてきましたが、
何度もディスカッションをする中で、やはりその思いを深めていきました。
ジャグリングというのは、きっと本来的にそのような行為ではないでしょうか。
そのタネはどこにでもあり、でも、真剣に突き詰めようとする前に飽きが来て、次の遊びへ向かってしまう。
それでも、本当はそれがどこかへ辿り着くはずだという言葉にならない信仰が僕たちの中に共有されていたように思います。
僕たちが信じ続けている辿り着くはずの「どこか」とは果たして。
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「それでも、世界と向き合う時はいつだって一人だ。」
ジャグリングという共通言語を持っているからこその部分は大きくありますが、
僕たちは世界への向き合い方という点でたくさんのことを共有していました。
人口と自然、規則とランダム、無機と有機
それらを行き来すること。
それでもそこへのアクセスの仕方は全員違っており、結局は、世界と向き合うときは全員が孤独なのだと思います。
そのときに生まれる孤独というのは、きっとネガティブなものではないはずです。
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ディスカッションを通して出てきたテーマ。
これらをベースとして、一つの方向性へと、わずかながら収束する力をかけさせていただきました。
どのように仕上がったのか、見にきていただけますと幸いです。
Room Kids ディレクター 岡本晃樹
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